売上を2倍にする話し方『稼ぐ話術「すぐできる」コツ』⑦
更新日:2019/12/10
人を動かし、仕事を動かし、組織を動かし、そしてお金を動かす──“稼ぐ人に共通のコツ”を真似れば、誰でも稼ぐ人になれる可能性があるという。 「話すとは稼ぐことである」という信念のもと、不動産、保険代理店、広告代理店、教育事業など、様々なビジネスのプロデュースに携わり、300社を起業、300人の「稼ぐ経営者」を育て上げ、自身も毎年1億円以上の年収を稼ぐ金川顕教氏による、「すぐできる+すぐ効果が出る」話術を紹介!
売上を2倍にする話し方――たとえば「10人×2=20人」
ビジネスの重要な案件には、つねに「数字」がつきまといます。「売上」「原価」「客単価」「客数」「成約率」「リピート数」「前年比」「時間」……といった具合ですね。
ですから、「数字で考える」「数字で話す」と、説得力が一気にアップするのは、ある意味、当然のことなのです。たとえば、あなたの部署の「成約率」が、だいたい30パーセントだとしましょう。成約率30パーセントということは、10人の見込み客に会って、そのうち3人に売る能力があるということです。で、次回の会議で、あなたがなんと、
「売上をこれまでの2倍にしよう」と提案するとします。
で、どうするかというと、まずは「数字で考える」。「客単価」「リピート数」が同じだとすれば、この場合、売上を2倍にする方法は2つしかありません。1つは、成約率30パーセントで、見込み客の数を2倍の20人にする方法。もう1つは、見込み客は10人のままで、成約率を2倍の60パーセントにする方法です。
見込み客を2倍にするのと、成約率を2倍にするのとでは、どちらが簡単か?
これは個人の能力というより、業種によって変わってくると思います。見込み客を2倍にするほうが簡単であれば、DMなどマーケティングについて「数字で話す」ことになります。成約率を2倍にするほうが簡単であれば、訪問件数やクロージングなど、営業について「数字で話す」ことになります。これだけの話術で、あなたの「売上をこれまでの2倍にしよう」という提案は、具体性と説得力が出てくるはずです。