無気力なのに、どこか愛らしくて胸キュンも……? 愛すべき無気力男子が登場するマンガ6選
公開日:2020/1/4
マンガに登場する主人公といえば、熱血ヒーローや登場人物全員に愛される王子様キャラがセオリーだ。一方で、どこか気だるげな雰囲気を醸し出している「無気力男子キャラ」に心惹かれている方も多いもの。ぜひ年末年始のおこもり読書では、愛すべき無気力男子が登場するマンガでゆるい癒しを感じてほしい。
- この記事の目次
- ・『氷菓』
- ・『ほむら先生はたぶんモテない』
- ・『flat』
- ・『うらみちお兄さん』
- ・『アヤメくんののんびり肉食日誌』
- ・『銀魂-ぎんたま-』
省エネ男子が日常に潜む謎を解明する、不思議なミステリーマンガ
『氷菓』(タスクオーナ:著、米澤穂信:原著、西屋太志:デザイン/KADOKAWA)の主人公は「やらなくてもいいことならやらない。やらなければいけないことなら手短に」がモットーの省エネ男子、折木奉太郎(おれき・ほうたろう)。
部活動や恋愛にも特別な興味を示さない奉太郎は、姉の命令により古典部への入部を決める。古典部で出会った、好奇心満載の千反田えるとの出会いをきっかけに、彼の省エネ生活は終わりを告げる――!? 奉太郎の推理力と独特の倦怠感を楽しみながら、青春ミステリーを読み進めてほしい。
ダサかわ教師×彼に恋する女子高生による、のんびりラブコメディー
『ほむら先生はたぶんモテない』(せかねこ/KADOKAWA)の主人公は、“ダサかわ”が特徴の生物教師・ほむらだ。そんなほむら先生に思いを寄せる女子高生・蓮見さんは、無気力でかわいい彼のとりこ。事あるごとにほむら先生のいる生物準備室を訪れては、些細な会話を楽しんでいる。気だるげな生物教師と女子高生が生み出す脱力系ラブコメディーは、SNSでも「胸キュン必至!」と話題になった作品。
ほむら先生の“基本はクール、たまにデレ”の絶妙なさじ加減は、全読者を魅了するはずだ。
超マイペース高校生と幼い従弟が生み出す、心温まる物語
高校生の平介(へいすけ)は「調理実習がなくなったから早退」「日直?お前がやったらいいじゃない」と、超がつくほどのマイペース男子。そんな彼の自由気ままな心を、我慢や忍耐力を学び“すぎた”従弟の幼児・秋(あき)が少しずつ変えていく。
『flat』(青桐ナツ/マッグガーデン)は、無気力男子高校生といじらしすぎる従弟との交流を描いたハートフル作品である。平介の成長や変化はもちろん、些細な仕草や表情がかわいい秋にも注目しながら本作を楽しんでほしい。
裏表のあるお兄さんはお好き? 大人の闇が見え隠れする話題作
『うらみちお兄さん』(久世岳/一迅社)の主人公は、子供向け番組「ママンとトゥギャザー」で体操のお兄さんをしている表田裏道(おもてだ・うらみち)。一見爽やかイケメンな彼は、ふとした瞬間に大人の闇を感じさせる情緒不安定なお兄さんである。
“毎晩特に面白くもない深夜ドラマを観ながら安いカップ酒あおってる独り身お兄さんを、不幸せだと思い込まない方がいいよ”
“諦めても終わらせてもらえない試合だってあるんだよ…「人生」とかね…”
大人の闇を感じさせる“迷”言が頻出する本作は、すべての大人たちの心にブラックな笑いを届けてくれるだろう。
純粋なのに肉食系!? 不思議男子が奮闘するマイペースラブコメディー
『アヤメくんののんびり肉食日誌』(町麻衣/祥伝社)の主人公、菖蒲瞬(あやめ・しゅん)は風変わりな恐竜オタク大学生。これまで恐竜のこと以外に関心がなかった菖蒲だが、生物学科の研究室で知り合った先輩・椿の裸を見た瞬間から、脳内は椿のことでいっぱいに……。
突然の「今度おっぱい触らせてください」発言や少し強引なキスなど、見た目からは想像できない肉食発言にときめきながら、個性派キャラたちが織りなす不思議なラブコメディーを読み進めてほしい。
今こそ、再読すべし!余すことなく堪能したい、坂田銀時の魅力
累計発行部数5,500万部を超える、人気マンガ『銀魂-ぎんたま-』(空知英秋/集英社)。宇宙から舞い降りた天人の影響を受けて侍が衰退の一途を辿るなか、主人公である坂田銀時は荒々しくもまっすぐな心を捨ててはいなかった。坂田銀時、通称銀さんの魅力はなんといっても「普段は無気力、本気のときは最強」というギャップ。だらしない表情から真剣な眼差しに変わるシーンに、全読者は心を奪われてしまうのだ。
はじめて読む人はもちろん、これまで読んだことがある人も年末年始に再読して銀さんの魅力を再確認してほしい。
紹介した6作品に登場するキャラは、すべて違うタイプの無気力男子たち。まったり過ごす年末年始は、無気力男子がふとした瞬間に見せるかわいい仕草や凛とした表情に心ときめいてほしい。
文=山本杏奈