「結婚指輪をしている男は愛妻家」を信じてはいけない/見た目で読む「人の心理」④

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公開日:2020/1/2

 他人の本当の気持ちはなかなかわからない。他人どころか、自分の心の状態さえ、自分自身で整理できず、もやもや漠然として言葉にできないことも多いことも多いはず。

 心や人の心理はいわば「迷宮(ラビリンス)」のようなもの。
 でも、表情や体の動き、服装など人の「見た目」を心理学的に観察すると、心のサインを読み解くことも可能だそう。タイプ別に“傾向と対策”をマスターして、人間関係がスムーズになる知識を『大人の人間関係 心理の迷宮大事典』(おもしろ心理学会:編/青春出版社)から紹介したい。

『大人の人間関係 心理の迷宮大事典』(おもしろ心理学会:編/青春出版社)

■「結婚指輪をしている男は愛情深い」はウソ?(本書185ページ)

「結婚指輪をしている男性は愛妻家」という伝説をたやすく信じてはいけないそうだ。心理学的にみると、そこにはもっと奥深い感情が隠されている。

 結婚式という幸せ絶頂で交わされる結婚指輪だが、これは愛情だけでなくお互いに対する制約を意味するものでもある。結婚指輪を外さないというのは、目に見える形で愛情を確認していないと不安であるという表れでもあるのだ。また、指輪は「相手の浮気は許さない」というメッセージの代弁者でもある。

 結婚指輪をしている人は、結婚という社会的な結びつきを重視しているので、お互いに束縛されていて当然と考えている場合もある。常識的で規範意識も高い反面、窮屈でときには嫉妬深いということも…。お相手探しの際、薬指に光るモノがある場合は、くれぐれもご用心を。

『大人の人間関係 心理の迷宮大事典』(おもしろ心理学会:編/青春出版社)では不可思議で謎の多い「人の心理」を、見た目の観察から読み解くヒントを多数紹介している。周りの人が何を考えているのかさっぱりわからない、人の気持ちを先読みして物事をうまく進めたい、そう悩んだり考えたりしている方は、本書を開くことで人間関係がスムーズに動き出しそうだ。

文=田坂文