あなたの雑談力レベルがわかるチェックシート『超雑談力』②

ビジネス

更新日:2020/1/8

「どうして?」より「どうやって?」と聞く。「あいうえお」でリアクションする。天気の話や時事ネタはNG。超カンタンな話し方のコツ満載!

ルール1 雑談の目的

「雑談は何を話せばいいかわからない」
「盛り上げようとがんばって話すけど、疲れる」

 こう思うこと、ありませんか? ですが、「雑談を盛り上げるためにおもしろい話をしなくてはいけない」というのは、大きな勘違い。

雑談の目的とは、ずばり「人間関係の構築」にあります。

 初対面の相手と、とりあえず話を進める。

 2、3回目ぐらいの人と、もう一歩踏み込んで仲良くなる。

 上司とタクシーの中で交わす雑談、取引先との商談前のアイスブレイク。義理の両親との久しぶりの会話、ママ友とのつかず離れずのおしゃべり。

 シチュエーションはそれぞれですが、すべての雑談は、会話を通じて、お互いの警戒心を解き、スムーズで円滑な関係にシフトするのが目的です。

「初対面の相手と、どうでもいい話で盛り上がってすっかり意気投合した」
「堅物の取引先と、長々と世間話をしているうちに商談がまとまった」

 こういう成功談は、まさに、雑談で関係がよくなったから生まれたものです。

 逆に言うと、人と人は雑談をしさえすれば、仲よくなります。その際、話の内容は、はっきり言ってどうでもいいのです。

 ですから、無理におもしろい話をする必要はありませんし、ましてや、「結論」や「オチ」なんて不要です。むしろ、あってはいけないもの。

「わかりやすく結論から話す」「数字やデータを用いて論理的に話す」なんてことをしたら、雑談は一瞬で終わってしまいます。雑談が終わったら、関係も終わります。

「要するに」と話をまとめてはいけない

 人はロボットではありません。人には気持ちがあります。

 オチのない話を、苦笑交じりにする。

 結論の出ない話を、堂々巡りで繰り返す。

 お互いにそうやって話すことが、「一緒に会話をしている」という実感を生み、「関係が深まった」という安心感につながるのです。

「The show must go on」(直訳で「ショーは続けなければいけない」)という言葉がありますが、雑談も、とにかく続きさえすればいい。大切なのは「内容」ではなく「ラリー」です。

 そのためにはどうすればいいか、ということを、次のルール以降でお伝えしていきます。

 が、まずは、「雑談におもしろい話や結論は要らない。ただただ、続きさえすればそれでいい」

 という第1のルールを、しっかりと頭にたたき込んでください。

ポイント
雑談は会話のラリー。とにかく続けばいい

<第3回に続く>