「私なんか」って思っていない!? その“なんか”って実は…/『yujiの星読み語り』④

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更新日:2020/1/28

あなたが進むべき道は、星たちが教えてくれる。人気ヒーラーyujiが見つけた、“自分軸”で生きる方法とは…

読み応えたっぷりのエッセイや、ホロスコープで読み解くこれからの生き方などを1冊にまとめました。自分らしく生きるためのヒントが見つかるはず。

『yujiの星読み語り』(yuji/ワニブックス)

「私なんか」の“なんか”を取る

 鑑定の現場で「あなたにはこういうことが向いていますよ」とアドバイスすると、「私なんかがそんなことをしてもいいのでしょうか?」とおっしゃる方がよくいらっしゃいます。

 「私〝なんか〞が……」

 一見、身の程をわきまえた、とても謙虚な発言のようですが、実はこれって、ものすごくエゴイスティック。仏教用語では、エゴ(自我)は「小我(しょうが)」と「大我(たいが)」に分類されることがありますが、「私なんか」の〝なんか〞というフレーズは、まさに自己中心的で視野の狭い「小我」でできているのではないかと思うのです。

 とりわけ、2018〜2020年の3年間は、世の中の大半の人たちが様々な方向から「これやってみたら?」という圧力を受けることになるでしょう。もしも、家族やパートナー、上司や友人など、周囲の人たちから「あなたはこれをやった方がいいよ」とすすめられる案件があった場合、それは宇宙的・全体的な視点に立ったときに「あなたに適任である」「あなたがやるべきことである」という〝上〞からのメッセージだと理解した方がいいのです。

 少々逆説的な例えになりますが、美しさを競うミスコンテストでは、いくら出場する本人が「私がいちばん美しい」と思っても、審査員に評価されないことには優勝できません。自分と他人の評価というものは往々にして異なるため、自分で自分を評価するのはとても難しいこと。もちろん、自己肯定感やプライドは大事にするべきだと思いますが、評価することにおいては案外、他者に委ねた方がいいのです。古くから「まな板の鯉」ということわざがありますが、残念ながら、日本人はまな板に乗ってもいないのに(笑)、「私なんか」と遠慮してしまう人が多いような気がします。

 周りの人から「これ、やってみなよ」とすすめられたときは、思いきって流れに乗ってみましょう。そもそも才能や天分は、あなたの所有物ではなく、宇宙全体のエネルギーを上げるために星から与えられたもの。少々厳しい言い方をすると、せっかくすすめられていることがあるにもかかわらず「私なんか」と辞退してしまうことは、あなたが与えてもらった才能や天分への冒涜(ぼうとく)と言えるかもしれません。

 そのうえ、〝上〞からの声に素直に耳を傾けてみると、実は〝なんか〞ポイントこそ、人生で向き合うべき課題だったり、自分の深部に隠れていた武器だったりするケースがほとんどなのです。

 誰しも何かしらの、〝なんか〞ポイントを持っています。

 「私〝なんか〞が小説を書いていいのかな」
 「私〝なんか〞が起業していいのかな」
 「私〝なんか〞が食を語ってもいいのかな」
 「私〝なんか〞が教育者になっていいのかな」

 ……なんか、なんかは、実は「そうなんか!」ポイントでもあるはずなのです(笑)。人生の課題であり武器にもなり得る、あなたの中の〝なんか〞ポイントを探してみてはいかがでしょう。

続きは本書でお楽しみください。