「同じ人間から見ても今回は人間が怖かった」アニメ「ゲゲゲの鬼太郎」第89話、妖怪を排除するための法律“妖対法”に恐怖の声

アニメ

公開日:2020/1/25

『ゲゲゲの鬼太郎 妖怪ファイル』(水木しげる/講談社)

 2020年1月19日(日)に放送されたアニメ「ゲゲゲの鬼太郎」第89話に、人間が妖怪に対抗するための法律“妖対法”が登場。「まさか妖怪のための法が生まれるとは…」「同じ人間から見ても今回は人間が怖かった」と驚きや恐怖の声が相次いでいる。

 ある日鬼太郎の元に届いたのは、手を盗まれたという女性からの手紙。さっそく鬼太郎が差出人・陽子のもとへ行くと、陽子は自分の手が勝手に動いて自分の首を絞めてくると悩んでいた。陽子の手を支配しているのは、手のひらに目玉がある“手の目”という妖怪。この目玉に睨まれると、手の細胞が変化して手の目のものになってしまう。

 陽子以外にも被害者は現れているようで、自分をメッタ刺しにするなどありえない死に方をした人々の存在が明らかに。鬼太郎とねこ娘が調査を始めると、2人の前に現れたぬらりひょんが「妖怪による不当な行為の防止等に関する法律」と書かれた1枚の紙を差し出す。この法律は日本の総理を中心とした各界の専門家によって作られているもので、手の目は法律制定に関わるメンバーを順番に襲っていたよう。ぬらりひょんは手の目を「妖怪のために立ち上がった志ある妖怪」と褒めたたえた。

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 「妖対法」と呼ばれる法律の内容は、妖怪を取り締まる組織や兵器を装備するためのもの。総理は妖怪を目の敵にしており、鬼太郎を頼ってきた陽子も結局妖怪を憎むようになる。手の目は鬼太郎に、倒れたねこ娘や目玉おやじたちの幻覚を見せて「妖怪を導くことができるのはぬらりひょん様だけ」と力説。その後総理が派遣した武装集団に対抗するため、自爆してしまった。

 裏で糸を引いていたぬらりひょんは、手の目を英雄のように語り他の妖怪を扇動。人間と妖怪の間には深い溝が生まれ、視聴者からは「妖怪が社会に馴染んできたと思った矢先にこれかぁ」「妖対法が極端すぎて嫌な予感しかしない」「ぬらりひょんも総理も怖すぎる」と恐怖の声が上がっている。

 今まで以上に不穏な空気を感じ取った目玉おやじは、「お前の信じる道は長く曲がりくねっておる」と鬼太郎に助言。果たして鬼太郎は人間と妖怪の絆をつなぎ直すことができるのだろうか。

■アニメ「ゲゲゲの鬼太郎」
放送日時:毎週日曜 9:00~
原作:水木しげる
キャラクターデザイン・総作画監督:清水空翔
公式サイト