『東京怪奇酒』ヒット祈願! 清野とおるがボルサリーノ関の開運飯を食らう!
公開日:2020/1/31
ボルサリーノ関さんの「開運飯」とは?
お笑いコンビ「ボルサリーノ」の関 好江さん。芸人界の中でささやかれる、彼女についてのひとつの噂がある。それは「ボルサリーノ関の作ったご飯を食べた者は売れる」というもの。
もともとは貧乏でご飯が食べられない後輩たちや仲の良い芸人たちのために自宅で料理をふるまうようになったという関さんだが、「パワースポットやパワーストーンがあるように、 食事にもパワーフードがある!」という考えのもと、 陰陽五行を中心に、民間伝承、風水、栄養学などを研究。15年もの歳月をかけて作り上げたのが、名付けて「開運飯」。
今をときめく博多華丸・大吉さんも、2015年に結婚した椿鬼奴さんも、彼女の開運飯を食べていたのだとか。
今回は、今年1月31日に新しい単行本『東京怪奇酒』が発売となる漫画家・清野とおるさんのため、作品のヒット祈願を兼ねて、実際に関さんに開運飯をふるまってもらえることになった。
清野さん自身がこの日のエピソードを描いた漫画は単行本にも収録予定だが、実物の料理写真盛りだくさんのレポートをどうぞ。
よしもと芸人さんたちも集合
というわけでやってきたのは、都内某所にある関さんのご自宅。
この日は清野さんに加え、普段からよく遊びに来るという芸人仲間たちも集まってくれた。
前列左から、よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属の女優・平田敦子さん、チャンス大城さん、「北区赤羽住みます芸人」の堀内馬鹿祭さん、お笑いトリオ「グランジ」の大さん。おなじみの面々とのことだが、豪華すぎる顔ぶれ!
取材に同行した、『東京怪奇酒』が連載中の雑誌「東京ウォーカー」加藤編集長からの差し入れ「モエ・エ・シャンドン」での乾杯から、いよいよ宴がスタート!
絶品開運飯の数々
そしてそして、テーブルの上にはすでにずらりと「開運飯」が並んでいる。
どれもこれも美味しそうで目移りしてしまうが、もちろんただ美味しいだけじゃないのが開運飯。ひとつひとつにきちんとパワーフードとしての意味が込められているのだ。
例えばこれは「竜眼揚げ」という、うずらの卵に鶏肉を巻いて揚げた、龍の目玉に見立てた料理。ちなみにお皿の左側は、カボチャとジャガイモでそれを再現したバージョンで、卵アレルギーの清野さんへの心配り。これには清野さんもいきなり感動。
実は『東京怪奇酒』の中に、チャンス大城さんの写真に「龍神様」が写りこみ、その日から大きな仕事のオファーが次々舞い込んだというエピソードがある。
そこで、関さんが今日の開運飯のテーマのひとつとしたのが「龍」というわけだ。
中国の北部で春節を祝う「龍擡頭(りゅうたいとう)」という行事の際に食べられる料理。古来から龍は雨をもたらす神だと信じられており、そのパワーにあやかって豊作を願うのだとか。
春餅には、野菜やお手製の豚味噌を巻いて食べる。
取材が行われたのは2019年末。2019年はイノシシ年ということで、豚肉は「干支フード」といわれ、特に縁起の良い食材だったのだそう。
関さんの口からは、そんな説明が次から次に出てきて、ありがた~い気持ちになってくる。
外はカリッ、中はトロッで絶品。それにしても大根のから揚げとは珍しいなと思いきや、大根は2020年の干支フードなんだとか。ネズミ年→ネズミは大黒天の遣い→大黒天の大好物は大根、という理由からだそうで、よ~し、今年は大根食べまくるぞ~!
関さんの「おあげは金運の袋で、その中に財の象徴のお米が入れてあります。裏巻きにしてあるのは、“裏を食う”という語呂合わせで、特にテレビ局関係者に喜ばれるんですよ」という説明に、会場から「おぉ~!」と歓声が。
「まめ」には「魔を滅する」という意味があり、節分に豆を投げて魔除けをするのはそういう理由からだとか。『東京怪奇酒』でいろいろと怪しい場所に行っている清野さんへの魔除けの意味、そしてもちろん、赤飯はお祝いの料理でもあるので、清野さんの結婚祝いの意味も込めて!
ビッグゲスト到着!
取材ではありつつ、絶品料理となごやかなトークでただただ楽しい時間を過ごしていると、ここでさらなるゲストが。
グランジ大さんの奥様でもあり、関さんとは特に仲良しなのだとか。
目の前の光景が豪華すぎて、まるでその場にいるのにTVを見ているような感覚になる。こんなメンバーが集まってしまえば、普通に喋っている内容がすべて「すべらない話」級のエピソードトークとなり、そこに絶品料理とお酒。あぁ、幸せ……。
無限に出てくる絶品料理
宴も後半戦となり、最初に並んでいた開運飯の数々がすっかりなくなっても、まだまだ料理の追加は止まらない。
こちらのえぼ鯛とイカは、博多大吉さんから送られてきたものだそう。忙しい大吉さんだけど、関さんの家に食材を送れば自動的に後輩たちのもとに届くだろうという気遣いから、頻繁にこういう差し入れがあるんだそうで、大吉先生! なんていい人なんですか!
名古屋出身の関さんの十八番。どの食材もホロホロに煮込まれ、味がしみしみでたまらない。
と聞くと、「関西では『ひろうす』と呼ばれる、いわゆるがんもどきです。漢字では『飛龍頭』と書くんですよ」と関さん。こんなところにまでしれっと「龍」を仕込んでるとは!
お祝いプリン
宴はいよいよ終盤戦。ここで一瞬部屋が暗くなり、到着したのが、
これが確かに、しっかりとした食感と濃厚な味わいで、完全にこだわりの名店レベル。
ちなみに加藤編集長が「清野さん、卵アレルギー大丈夫ですか?」と聞くと「あとでかゆくなろうが、僕はこのプリンを食べることを選びます!」と清野さん。最後の最後にうっかり卵を出してしまい、「あっ、すいません!」とひたすら謝る関さんでしたが、結果オーライだったようです。
というわけで、芸人さんたちの楽しい飲み会に混ぜてもらいつつ、関さんの開運飯を堪能した清野さんのレポート漫画は、ぜひ『東京怪奇酒』でごらんください。
これで漫画のヒットは間違いなし! 関さん、お世話になりました~!