その歌は勇気を伝播する――中島みゆき特集 番外編

特集番外編2

更新日:2020/2/7

その歌は勇気を伝播する――中島みゆき特集 番外編

時代は変われど、中島みゆきさんの歌の価値は変わらない

編集I

ダ・ヴィンチでの中島みゆきさんの特集は、今回で3回目。前回は2010年11月号なので、約9年ぶりです。
1月8日に43枚目のオリジナルアルバム『CONTRALTO(コントラアルト)』をリリースしたみゆきさんは、現在「結果オーライ」と銘打った最後の全国ツアー中

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デビューから45年という長きにわたって、みゆきさんが届けてくれたさまざまな楽曲。私達はどんなふうに受け取ってきたのでしょうか?

今回の特集の総ボリュームは、36ページ。
それぞれの企画についてご紹介すると――。

●対談 中島みゆき×糸井重里
オープニングでありメインともいえるのが、ニューアルバムをテーマとした、みゆきさんと糸井重里さんとの対談。タイトル『CONTRALTO』については「私の音域のことです」とみゆきさん自身が答えていますが、果たしてその意味するところは?
みゆきさんが発表した楽曲について語ることは、これまで決して多くありませんでした(だからこそ、私達はその歌をそれぞれの解釈で自分に寄せられるのかもしれませんが)。

そんななか本対談では、糸井さんが収録曲についてご自身の印象を語りながら、みゆきさんの歌作りの背景に迫ってくださって、その創作スタイルについては驚くこと多々でした。アルバムを聴きたくなること必至です。

※この対談は、ダ・ヴィンチと「ほぼ日」さんとの共同企画。2月6日から「ほぼ日刊イトイ新聞」で完全版が連載としてスタート。併せてごらんください。

中島みゆきの足跡と現在
デビュー時から現在までのトピックスを写真とともに紹介。偉大な記録を打ち立てながらも、そのスタンスはデビュー時から変わっていないことを実感します。

●寄稿エッセイ 倉本聰『織姫・中島みゆき
CONTRALTO』の中には、倉本聰脚本のドラマ『やすらぎの刻~道』に提供した4曲が収録されています。ドラマへの楽曲提供は、倉本さんご自身の強い希望によるもの。倉本さんにとって「中島みゆき」とはどんな存在なのか。エッセイをご寄稿いただきました。

●歌詞をテーマに書き下ろし。あの人が描く、中島みゆきの世界
お好きなみゆきさんの歌をテーマとして、作家の桜木紫乃さん、古市憲寿さんが小説を、マンガ家の田村由美さんがイラストを寄稿してくださいました。ご自身の「中島みゆきエピソード」についても、みなさんにうかがっています。
『ファイト!』からインスパイアされた小説『闘う君の唄を』を刊行されている中山七里さんからは、執筆の経緯をエッセイとして寄稿していただきました。

●読者アンケート 中島みゆきの歌と私の思い出
10代~70代という幅広い年代の方からご回答をいただきました。本当にありがとうございます。微笑ましいものから胸にズシンとくるような切実なエピソードもたくさんあり、それぞれの方の人生に深くみゆきさんの歌が関わっていることを知りました。

●インタビュー 私にとっての「中島みゆき
みゆきさんの楽曲をカヴァーされた大竹しのぶさん、島津亜矢さん、『夜会』でみゆきさんと共演された渡辺真知子さん、中村中さん、『中島みゆきリスペクトライブ 歌縁』に出演された浦井健治さん、みゆきさんのモノマネをされたり作品づくりにも影響を受けていると語る鳥居みゆきさん、『オールナイトニッポン』などでみゆきさんのあと番組を担当されていた上柳昌彦さんに、みゆきさんへの思いをうかがいました。

中島みゆきの『糸』から生まれた映画
2020年4月に公開される映画『糸』。原案・プロデューサーの平野隆さん、脚本を担当された林民夫さんに、『糸』という楽曲への想い、映画制作の背景をお聞きしました。

中島みゆきの音楽を支えてきた音楽プロデューサー・瀬尾一三インタビュー
70年代から時代を創るヒットナンバーを輩出してきた瀬尾一三さんは、80年代末からみゆきさんの音楽プロデューサーとして、楽曲のアレンジ・プロデュースや『夜会』の音楽監督を務めてこられた方です。2月10日に刊行される『音楽と契約した男 瀬尾一三』の中でも「中島みゆきとの30年」という章で、みゆきさんとの仕事について詳細に語っておられます。本インタビューでは、独自のアレンジ法、プロデュース理念、みゆきさんとの楽曲づくりの舞台裏をうかがいました。

瀬尾一三さんのスペシャル・トークイベント&サイン会
2月16日(日)
1回目 15:00(14:30開場) 2回目 18:00(17:30開場)
代官山 蔦屋書店3号館 2階 代官山 Sessionイベントスペース

詳細はこちらをごらんください。

今回の特集では、たくさんの方々に多大なご協力をいただきました。この場を借りて、深く御礼を申し上げます。