オフィスで火災が発生! ●●●●の姿勢で逃げること/『そのとき、どうする?~ただちに命を守るとっさの行動マニュアル』⑦

暮らし

更新日:2020/8/31

大地震、風水害といった自然災害が多発する昨今――。近い将来、必ずあなたの身にも起こります。有事のシチュエーション別に、命を守る「知識」と「とっさの行動」を解説。災害大国で生き抜くための必読本!!

『そのとき、どうする?~ただちに命を守るとっさの行動マニュアル』(甘中繁雄/大和書房)

【火災】オフィスで火災に遭ったら

普段鳴らない火災報知器が鳴ると誤作動かと思って周りの人が避難しないことも。それにつられず積極的に声をかけて、まず避難をしましょう。

壁や床をつたいながら階段で外に出る

 火災報知器が鳴っても煙や炎が見えない場合もありますが、あっという間に煙は広がるので速やかに避難を。鼻と口をハンカチで覆い、ハイハイの姿勢で煙を避けます。煙は天井付近から壁へと順に覆うので、視界が遮られた場合は、壁や床に手をつきながら這って逃げること。火災による停電の可能性があるのでエレベーターは使わないことです。二次災害防止のために、余裕があればブレーカーを落としていきましょう。

<備え>非常口、非常階段、避難経路を確認しておく

 オフィスへはエレベーターしか使ったことがないと、非常口や非常階段、避難経路を知らない人も多いでしょう。ビルの規模にもよりますが、非常口や非常階段は1フロアに複数箇所設置されている場合があります。1か所だけでなく、必ず複数箇所の非常口をあらかじめ確認しておきましょう。また3階建て以上の建物の窓ガラスには、消防隊進入口と書いてある三角のマークがあります。ここの前には大きな荷物やパーテーション、棚などを置かないようにしましょう。

<備え>コンセント周りのホコリに注意

 コンセントにプラグを長時間差し込んでおくと、その隙間にホコリがたまります。ホコリが空気中の湿気を吸収することで漏電して発火してしまうのです。オフィスではパソコン周り、コピー機の裏、冷蔵庫の裏などに注意し、年に一度は必ず掃除をするようにしましょう。

携帯電話から119番へ通報するとき

 火災がわかったらすぐに消防署へ通報しましょう。携帯電話で119番に通報すると、場合によっては異なる管轄(かんかつ)の消防本部につながってしまうことがあります。通報するときは、通報している市町村名、住所、近くに目標物があるかを確認してからかけます。また通報後も携帯電話の電源を切らないように。確認のため、消防署から連絡が入る場合があります。

続きは本書でお楽しみください。