トイレ中に地震! どう対処するのが新常識?/「防災」のやってはいけない②
更新日:2020/8/31
阪神・淡路大震災の火災は、約6割が停電後の「通電火災」
最初の激しい揺れが収まったら、命からがら、すぐにでも家の外に出たくなるのは当然だろう。そのとき、気がひどく動転していても、絶対に忘れてはいけない。脱出する前にブレーカーを落としておかないと、大変な二次災害を起こす恐れがある。
この作業をしないで避難すると、電気が復旧した際、壊れたり傷ついたりした電化製品や電源コードが発熱し、火災を引き起こしてしまうことが少なくない。阪神・淡路大震災のとき、こうした「通電火災」が人のいない住宅などで次々に発生し、出火原因の6割近くも占めたという。
なお、揺れをセンサーが察知し、自動的に電気の供給を止める「感電ブレーカー」もあり、経済産業省が普及啓発を行っている。有効な地震対策として、このタイプに変更しておくと安心だ。
それでは、次の問題。