【作ってみた】使うのは卵焼き器だけ! 食材3つでパパッと作る「ワンパターン弁当」にズボラ女子が挑戦

食・料理

公開日:2020/3/12

『藤井弁当 お弁当はワンパターンでいい!』(藤井恵/学研プラス)

 はじめるのは簡単でも、続けるのは難しいお弁当作り。ただでさえバタバタしがちな朝に、お弁当を作るのはかなり大変ですよね…。

 そんなお弁当作りをストレスなく続ける極意が詰まった1冊が『藤井弁当 お弁当はワンパターンでいい!』(藤井恵/学研プラス)。朝起きて顔を洗う、歯を磨くといった「日課」と同じように、なんと「お弁当作りをパターン化する」というのです!

 面倒くさがりでズボラな筆者がさっそく「藤井弁当」に挑戦してみたので、本稿でレポートしていきます!

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「卵焼き器」「おもな食材3つ」で毎朝パパッとお弁当作り

 藤井弁当で作るおかずは3品で、おもな食材も3つだけ。調理はすべて「卵焼き器」でおこないます。

 おかずの作り方は、卵焼き器で「野菜を茹でる」「卵焼きを焼く」「主菜を作る」というシンプルな3ステップ。「野菜を茹でる」「卵焼きを焼く」では卵焼き器はほとんど汚れないので、そのまま次の調理に移っていけます。

 おかずを冷ますために一時的に置いておける「バット」もあると便利ですよ!

いざ「藤井弁当」体験! 基本のおかず3品に挑戦(pp.14~19)

 記念すべき藤井弁当1日目は、本書で最初に紹介されている「お弁当1」のおかず3品を忠実に作ってみました。

 まず作るのが「塩茹でブロッコリー」。卵焼き器に水と塩を入れて沸かし、小房に分けたブロッコリーを時々箸で返しながら1分30秒茹でます。卵焼き器はサイズが小さく、熱の伝わりも早いのでお湯が沸くのもあっという間!

 茹であがったらペーパーを敷いたバットでブロッコリーを冷ましつつ、卵焼き器の水分を拭き取って「甘辛卵焼き」を作ります。卵焼きは溶いた卵に水、しょうゆ、砂糖を加えたスタンダードな味つけです。

 最後は「鶏肉の塩こしょう焼き」。ひと口大に切った鶏肉に塩、こしょうを絡め、サラダ油を熱した卵焼き器で焼きます。

 作ったおかずをしばらくバットで冷ましたら、あらかじめごはんを半分詰めておいたお弁当箱に入れていきます。

「おかずは少し余るかな?」と思いきや、パズルのごとくピタッときれいに全部詰められました!詰め方の順番やコツなど、くわしくは本書でどうぞ!

 実際の調理時間は10分ほど。材料をそろえるところから詰め終わるまでお弁当作りにかかった時間は、約30分。初回で食材の分量をいちいち確かめた時間も含めての30分なので、慣れればもっと早く作れそうです。おかずを冷ましている間に洗い物をしたり、別の家事をしたりしていたので、時間の無駄もありませんでした。

「おさかな弁当」や「どんぶり弁当」も!(p.66、p.122)

 卵焼き器でおかず3品となると「中身もワンパターンになるのでは…」と不安に思うかもしれませんが、心配はご無用。本書には作り方のパターンは同じでも、さまざまな肉、魚、野菜のレシピが100品以上も掲載されています。

 藤井弁当2日目は「さけのマヨ焼き」を主菜にしたお魚弁当を作ってみました。サラダ油の代わりに熱したマヨネーズの上で生鮭を焼いた、ごはんがすすむ1品です。

 卵焼きは、刻んだメンマ入り。卵焼きのアレンジレシピは18品掲載されており、その日の主菜に合わせて味変できます。副菜には「チンゲン菜のオイスターソース和え」を。

 藤井弁当の番外編として、時間や元気がない日の「どんぶり弁当」が全5品掲載されています。筆者は「豚肉とピーマンのチンジャオ丼」を作ってみました。

 やはり使うのは卵焼き器で、しょうゆ、みりん、おろしにんにくを絡めた豚ロースとピーマンを焼いて、冷まします。お弁当箱に敷き詰めたごはんの上にのっけて完成。彩りにも一役買う「にんじんの浅漬け」は千切りにした人参に塩を揉みこみ、30分漬け込んだもの。箸休めにぴったりでした。

 本稿で紹介した3つの藤井弁当はどれもシンプルで簡単、冷めてもおいしいおかずばかり。一緒に詰める3つのおかずに同じ味、同じ食感のものがなくて満足度も高め!

 なにより、作り方はワンパターンでも毎日違うおかずを楽しめることが「お弁当作りを楽しく続ける」ことに一役買ってくれるはずです。

 ストレスなく続けられる藤井弁当。新生活が近いこの機会に、さっそくはじめてみてはいかがでしょうか?

調理・文=ひがしあや