「お風呂でカラオケ」は実は喉の筋トレだった!/『声筋のすごい力』⑤

健康・美容

公開日:2020/3/26

最近、つまずくことが増えていませんか? 実はそれ、喉の筋肉=声筋の衰えが原因かもしれません。来たる人生100年時代、なるべく健康寿命を延ばすためには、声筋を鍛えることが大事です。誰でも簡単に始められる「声筋トレ」の方法をご紹介します!

『声の専門医だから知っている 声筋のすごい力 – こけない 老けない よろめかない -』(渡邊雄介/ワニブックス)

・風呂カラオケ(図22)

 湯船につかり、リラックスした状態で歌う。これは最高に楽しい筋トレになります。

 そもそも風呂場は湿気が多い空間ですから、これほど声筋にとって理想的な環境はありません。コツは、歌詞を覚えている曲を、繰り返し歌うことです。

「ここの歌詞、いつも忘れてしまうんだよなぁ」という曲だと、歌詞を追うことに必死になり、のどの調子に気を配る余裕も失われてしまいます。ですから、歌詞を完全に覚えている曲を選んでください。

 同じ曲を繰り返し歌うことにも意味があります。「今日は、一番高いキーを出せなかった」などと、声の変化に気付きやすくなるからです。

 私のおすすめは「昭和時代にレコード大賞を受賞した曲」を歌うことです。

 たとえば、美空ひばりさんの曲は、音域が幅広いため、のどの筋トレに最適です。湯船の中で誰にも遠慮せず、こぶしを思いっきり回してください。

<第6回に続く>