楽してお金を稼ぎたい! サラリーマンなら誰でも挑戦できる“不労所得”入門
更新日:2020/3/30
サラリーマンは、ある程度の安定と引き換えに「時間」を切り売りする働き方だ。世の中が成果主義に移行し始めているとはいえ、爆発的にその収入を伸ばすことは難しい。先輩たちの姿を見ていれば、5年後、10年後の給料は自ずとわかるだろう。そんな現状から1歩抜け出したい。そう考えているのであれば、「副業」はひとつの手段になる。サラリーマンの「本業」で安定を得ながら、「副業」では少し挑戦をしてみる。気軽に始められる・稼げるという副業はさまざまあるが、本書『サラリーマンは寝ながらお金を増やしなさい』(加藤鷹幸/秀和システム)が紹介するのは、「組み合わせ投資」。どんなメリットがあるのだろうか?
副業のパターンは大きく分けて3つ!
著者は、サラリーマンができる副業のパターンを大きく3つに分類している。それぞれのメリット・デメリットを見極め、自分に向いているものを選びたい。
まずは、(1)時間労働型。これは想像しやすいだろう。時給仕事に加えて、「1記事書いたら〇円」といったライターの仕事や、「1件運ぶと〇円」といった配達の仕事などがこれに当たる。比較的安定した収入が得られるが、自分が働けなくなると収入がなくなる。
(2)ギャンブル型は、ハイリスクハイリターンで、一攫千金も狙えるが、大きく損をする可能性もある。
そして、(3)ストック型。「お金が入ってくる仕組み」を作る副業だ。初期投資は必要だが、回収できれば自動的にお金が入ってくるようになる。著者が勧める副業は(3)にあたる。
サラリーマンは組み合わせ投資が重要!
著者は投資信託、ヘッジファンド、不動産投資を組み合わせた複合型の投資を推奨している。といっても何から初めて良いか分からなくなったり、途中で迷わないためにも自分の年収や預貯金の状態を俯瞰し、最初にロードマップを構築することが大切であると述べている。本書では著者自身が不労所得を確立するまでのロードマップが公開されており、非常に参考になる。
どういった投資信託、ヘッジファンド、不動産が良いかについても著者の体験談をベースにわかりやすく説明されているため、投資や不労所得に興味がある人の入門書としての価値は高いのではないだろうか。ミクロではなくマクロの視点は好感が持てる。
特に著者が勧める組み合わせ投資は、労働対価ではないため、昨今の経済情勢の中でも影響を受けずらいということも注目すべき点だろう。
書籍やネットの情報に自由にアクセスできるようになった現代、どの分野でも成功した人のノウハウを知ることは難しくない。副業の世界でも同じだ。では、どこで差が生まれるのか。それはやはり「行動」するかどうかである。失敗したらどうしよう。かっこわるい。多くの「動けない人」は、そう考えて立ち止まってしまう。行動しなければ、人生は変わらない。
文=中川凌