飯窪春菜がハマっている漫画3作品とは? 小学生時代からお小遣いはすべてマンガに捧げていた!
更新日:2020/4/10
毎月3人の旬な有名人ゲストがこだわりのある一冊を選んで紹介する、ダ・ヴィンチ本誌の巻頭人気連載『あの人と本の話』。今回登場してくれたのは、2019年にモーニング娘。を卒業し、現在は女優としても活躍の幅を広げる飯窪春菜さん。両親の影響で大のマンガ好きとなった彼女のおすすめを教えてもらった。
両親の影響で、小さいころからマンガに囲まれて育ったという飯窪春菜さん。だから今回、本誌で紹介した『君だけに輝く』をはじめ、世代の異なるマンガにも造詣が深い。もちろん新作にも目がなく、小学生時代から毎月のお小遣いはすべてマンガに捧げていたという。
「1年生は100円、2年生は200円というお小遣い形式だったので、最初は新刊を買うことができず、古本屋さんで105円の棚からおもしろそうな作品を探していました。大人になってからは、本屋さんでジャケ買いしたり、ポップに惹かれたり。好きなマンガの著者さんの新刊が出たら、それも買います。最近は、佐野菜見先生の『ミギとダリ』がおもしろかった。前作(『坂本ですが?』)がギャグだったので、まさかサスペンス要素をとりいれてくるとは……! と意外性にハマっています。これから読もうと思って楽しみにしているのが、森下suu先生の『ゆびさきと恋々』。前作の『日々蝶々』が大好きだったんです。いまどきの高校生の恋愛なのに、つきあうまでがめちゃくちゃ長くて、つきあってからもハグさえしない。その純愛模様にキュンキュンしちゃいました。あと、セリフが少ないぶん“間”の描き方が絶妙で……」
と、マンガの話になると愛があふれて止まらない。『君だけに輝く』についても“間”のとりかたが最高なのだと、熱く語る。
「表情のちょっとした変化を並べた2コマで表現することで、セリフがなくても読み手にぐっと伝わってくる場面がたくさんあって。いい意味で、わかりやすくないのが真柴ひろみ先生の魅力なんです。ラストも、思いが通じ合って終わり、じゃない。主人公の晶と恋人の巧は、たしかにいろんな障害を乗り越えてきたけれど、巧は人気者の芸能人だからこの先本当にずっと一緒にいられるのかはわからない。また相手に苦しい思いをさせるかもしれなくても、それでも一緒にいたいと思える関係が素敵だなと思いますし、その先を読者に委ねてくれる描き方が大好きです」
いつかマンガ原作のドラマに出演するのが夢、という飯窪さん。4月から出演するドラマ『FAKE MOTION -卓球の王将-』は、少年マンガのような盛り上がりをみせる青春ドラマだ。
「卓球戦国時代と呼ばれるくらい盛り上がっている高校卓球界が舞台で、主人公はかつて卓球の元天才少年。挫折を経てふたたび表舞台に戻ってきた彼が、いろんな高校の卓球部と闘いながら優勝をめざす、って、設定自体が少年マンガの王道ですよね。それぞれ必殺技をもっていて、試合のシーンではエフェクトもかけて、っていう演出もマンガみたいですごく楽しいです。コミカライズを担当するのがおげれつたなかさんっていうのも個人的にはツボでした」
そんななか、飯窪さんが演じるのは、主人公の所属する卓球部を応援する女の子たちのひとり。
「試合を動画配信する、あい・まい・みいという三人組のひとりなんですが、卓球のルールもわからない人に向けて楽しく解説する役割なので、セリフと一緒に細かい振付もあるのが、難しかったけど楽しかった。基本的にはイケメンだらで目が潤うなか、私たちは唯一の女性キャラクターとして登場するので、あわせて注目していただけると嬉しいです」
(取材・文:立花もも 写真:山口宏之 ヘアメイク:岩田友衣奈)
テレビドラマ『FAKE MOTION -卓球の王将-』
4月8日(水)より日本テレビ系にて放送開始 ●20××年、卓球戦国時代と呼ばれる東京で、卓球に青春のすべてをかける高校生たちの熱き戦いと友情を描くスポーツ青春ドラマ。「個人的には森崎ウィンさんが演じる都立八王子南工業高校の近藤勇美さんがツボでしたが(笑)、キャラの濃いイケメンたちがたくさん登場するので、みなさんに胸きゅんしながら楽しんでいただけると思います!」(飯窪)