人気ブロガーの「書いて、捨てる」ノート術。物と心のガラクタをスッキリ片付ける「書く」方法【やってみた】
公開日:2020/4/14
自分がやらなきゃ一生片付かないと分かっていても、“いらないもの”で散らかった部屋、あるいは頭の中をスッキリさせるのは難しいもの。どこから手をつけていいのか分からない“ゴチャゴチャ”を前にすると、取り掛かることすら憂うつですよね…。
『書いて、捨てる! モノと心の“ガラクタ”を手放せる4つのノート』(筆子/大和出版)は、ゴチャゴチャとした頭や部屋の中を「書く」ことでスッキリとさせる方法を紹介した1冊です。
著者の筆子さんはカナダ在住のミニマリスト。持たない暮らしのよさや、不用品を捨てる方法を発信している人気ブログ「筆子ジャーナル」の運営者です。過去には片付け本として話題になった『1週間で8割捨てる技術』(KADOKAWA)を上梓しています。
いらないものを「書く」ことで捨てられるワケ
物も心も、いらないものは「書く」ことで捨てられるという本書。自前のノートに書き出すことで、いらないものを整理できるといいます。
たとえば“管理ノート”は「スカート●着、ボトムス●着」など持ち物すべてを書き出し、さらに「何をいくらで買ったか」「自分が買いたくなる基準」などを掘り下げながらノートに綴ることで物を整理していく方法です。
“ストレスノート”は「これから先、貯金がなくて不安」「子どもがぐずぐずしていて、保育園に遅刻した」など、頭の中に溜めこんだ日々の不安やイライラを書き出して心をスッキリとさせる方法です。本書では、こうした物と心のいらないものを捨てるためのノート術が紹介されています。
大切なのは手を動かして紙に「書く」こと。電子画面に向かって文字を「入力」するのではなく、手書きというアナログな方法が頭の中をスッキリと整理するのに効果的なのだそうです。
【やってみた】ガラクタを捨てるのに最適な「ブレインダンプ」
本書では頭の中のガラクタを捨てるのに最適な方法として「ブレインダンプ」というノート術も紹介されています。直訳で「脳(brain)を捨てる(dump)」という意味をもち、とにかくすべての情報を出し尽くすことで思考をスッキリさせる方法です。筆者も本書の手順に従い、ブレインダンプをやってみました。
①タイトル(カテゴリー)を書く
脳から情報を出しやすくするために、タイトル(カテゴリー)をノートに書きます。たとえば「ほしいもの」「やりたいこと」などがタイトルになります。
今回は「今月中にやるべき(やらなければいけない)こと」としました。
②タイトルに従い、書き出す
とにかく思い浮かんだことをすべて書き出します。難易度や大きさは考えず、どんな些細なことでも書き出します。
③「やらないこと」を決める
一通り書き出したら、改めて「本当に(今月中に)やらなければならないことか?」を冷静に考えます。頭の外に出して客観的に見ることで、じつはそう思いこんでいただけ、というものも見つけられます。
「やらなくていい」と思ったものには線を引っ張って“捨てます”。
④残ったものをやる
何も考えず、リストに残ったものをただ実行に移します。「イスにかかったバッグをしまう」「本を本棚に戻す」などは数分とかからずに完了!
もちろんすぐには解決できないことも…。この場合は今すぐできる小さな行動に分けて考えます(タスクを細分化する)。
どんなに小さなことでも行動に移すことで前向きになり、漠然とした不安も減っていくのだとか。毎日コツコツと続けていけば、部屋もスッキリ片付けられそうです!
大切なのは「書き方」ではなくて「続ける」こと
「ブレインダンプ」をはじめ、本書で紹介されているノートの書き方に正解はありません。個条書きでも、マインドマップ(頭の中で考えていることを脳内に近い形に描き出すノート法)でもよく、書き方は自由です。
この本では、はじめやすいように、それぞれのノートを書く手順やフォーマットは提案していますが、形にこだわりすぎないでください。
できそうなことからはじめて、自分の性格や実情に合わせて調整しながら、とにかく続けることをおすすめします。(p.25)
自分に合っていると思えば「ノートのサイズ」や「書く時間帯」、「書くボリューム」に決まりはないのです。
大切なのは「書き続ける」こと。さっそく本書にならい、「書いて、捨てる」をはじめてみませんか?
文=ひがしあや