幸いなことに、私の周りには、美の指針となる美しい知人友人が多くいるのですが、その中で「ご出身は月ですか？」と聞きたくなるぐらい、まるで天女のように真っ白で透き通るお肌の女性がいるんです。一度目の前にすると非日常感に包まれてしばらくこっち側に帰ってこれない。しかし、美のアドバイスはバッシバシに現実的で、スキンケアからインナーケアから美容ギアまで、絶対に地球で買えるものを教えてくれるんです。

　どれもこれもとにかく外れがない！

　そんな天女が「これ以上のマスクには出会えていない。一回でも全然肌が違う」と絶賛のマスクがすごかった。「ディレイア ステム プラチナム バイオマスク」ってやつなんですけども、

　まず、高いぃぃー！！

　そりゃもう高い。
　1枚2000円。
　2000円あれば何できます？　1日遊べるよ！（40歳）

　でもですね、聞いてください、天女のお言葉の数々を。

・どんなにお疲れ肌でもスーンと澄んだ透明肌にしてくれる。
・剥がした直後よりも翌朝の肌が「え？　私？」くらいに変わる。
・毛穴、くすみ、たるみ全てに有効。
・攻守共に最高で、同じようなご褒美価格パックの中だとダントツでこれ。
・何かある時用にストックがないと不安。

　っかー‼ 買ってまうやろ。

　だが、しかし…天女直伝のものに対して物言いするようで恐縮なんですけど…血がたぎるほどは期待していなかったのが正直ところなんです。

　もちろんすごく良いんだろうけど、すでにすごく良いマスクはけっこう知ってるクチだと思っていたからです。

　天女直伝のマスクの特徴的な成分をあげると、ヒト由来脂肪幹細胞培養液と各種ペプチドになります。スキンケアが好きな人にとっては「はい出たー！」という感じでしょ？

　時はマスク戦国、世は幹細胞バブル。

　臍帯だわ羊水だわ歯髄だわ神経だわ、どんだけヒトから絞り取るねん培養すんねんっていうぐらい、昨今の「すごく良いマスク」にはだいたい「ヒト由来の××」はデフォルトで入っている成分です。ヒトにはヒトの乳酸菌とはよく言ったもので、スキンケアもヒトにはヒトの細胞の成長因子が一番だったのかと、皆が気づいた令和。

　ペプチドってやつもこれまた安定感抜群かつ躍進目覚ましい成分で、種類がありすぎて、なんだかもうわかりません！　諦めた！（私は成分オタクじゃなくて体感オタクなので、効けばいいんですよ。効けばマヨネーズでもいいんです）

　ヒト幹細胞培養液とペプチド。どちらにも共通しているのは、肌を保湿しますよーというのを飛び越えて、「細胞」に働きかけることによって皮膚組織の再生を修復して促進する、という部分です。

　で、今までこれらが入っている数々のマスクを試してきたんですが、事実めちゃくちゃいいんですよ。体感オタクも納得の出来。そのうえで改めてびっくりするぐらい効果を感じられるかしら？というところで、そこまで期待はしていなかったんです。

　天女からは、「オーディション前に使うといいよ」と教えていただいたんです。

「なるほど！　オーディション前ですね！　がってんだー！」と意気込んだはいいものの、待てども待てどもオーディションってやつがやってこないんですよ。あれ……私って割とノーオーディションなのかなって。そもそも何かのオーディションに応募していたっけなって。ふと思って。

　だからおもむろに使いましたよね。

　入り口から、ちょっと只者ではない感じを醸し出してくるんですけど、バイオセルロースというナタデココを薄くしたようなプルプルの素材のマスクなんですね。密着感と気持ちよさの素晴らしさに、ほほぉーやはり天女直伝は違うなと堪能しつつ、マスクを外してみたところ…、

　ちょっと月にオーディション行ってくるわ。

　いやー、びっくりしたーーーー‼‼‼

　電光石火の整い。ねづっちより整いが炸裂してる。

　3枚ぐらい皮剥いだ？っていうぐらい、肌が澄んで毛穴が見えなくなっている。

　使用感に攻撃性は全くなく、すごく穏やかで優しいんですよ。レーザー後にも使えるぐらい。

　こういうタイプで修復に特化したマスクは他にも知っているのですが、このマスクは仕上げの方向を力強く美に振り切ってきますね。非常に完成されたプロっぽい整い方。

　天女が言っていた「翌朝のほうが効果が出る」というのもその通りで、なんかうっすら顔も美人になってない？っていう。

　マスクの袋に残った美容液成分は、翌朝もう一回美容液として使うか、お手持ちのコインマスクに浸して使えるので、冷蔵庫に保管しておいて！　それでとどめを刺した化粧ノリの良さと一日中続く肌の明るさは感動もの。即リピート&ストック決定です。

　最近では、お友達の誕生日プレゼントには迷わずこのマスクにしています。

　友達の一人は「大げさに言うと、白い何かを塗っている？って思うぐらい白くなる。結婚式前に出会いたかった！」と言っていました。

　まさにイベント前にぴったりですし、特にイベントがなかった私も使って気づきました。

　応募していなくても、肌が整っていればいつでもオーディション日和だと。

「人生は日々オーディションですね」と言う私に「そうやろ〜？」と柔らかく笑う天女は眩い月光に照らされていたのです…。（完）

　いや、別に完じゃないんですけど。

　天女直伝の正式なメニューは、1回目でご紹介した炭酸パックの後にこのマスク使用となりますので、是非是非その方向でお試しください。