【超絶簡単】吐くほどの肩コリが消えた件。コリは顔の歪み&たるみの宿敵です‼ 『棺にコスメ』③

健康・美容

公開日:2020/4/24

 圧倒的筆力で美容好きに人気を誇るブログ「棺にコスメ」がダ・ヴィンチニュースに登場! あなたの顔と美容魂をブチあげる魂の美容エッセイをお届けします。


 自粛時間中に新しいことや手つかずのいろいろに挑戦している方は多いと思います。

 ここでひとつ私が声を大にして提唱したいことがあります。それは、

「肩こりをそろそろどうにかしよう」

 なんなんでしょうね。肩こりのどうにかできなさって。

 肩こりを楽にする方法は溢れまくっているのに、みーーーんな肩こり。

 私も20〜30代前半まで慢性的な肩こりで、時には頭痛を通り越して吐くほど酷いものでした。整体やマッサージを受けるたびに「いやぁーこってますね、ヤバいですね」とあまりに言われるため、つい「こってない人っているんですか?」と、不毛な反抗をしてしまったことが一度だけあります。肩こりチンピラに絡まれた施術師さんはお気の毒としか言いようがないのですが、それくらい肩こりが当たり前だったので「肩がこってない人ってこの世にいるのかな?」と……

 そんなかわいそうな人間だったのですが……

 現在の私はなんと、わりと「肩こりをどうにかできた」世界線にいます‼

 例えば、俗にいう肩こりを改善する方法には、以下のようなものがありますよね。

(1)姿勢を正しくする
(2)ストレッチをする
(3)肩甲骨剥がし
(4)全身運動をする

 できねー!

 できたら肩こってねー!

 ねぇ、話聞いてた?

 できないのよ、それが。

 そんなもん、わかっちゃいる。わかっちゃいるけどできないのよ、それが。

 思うんですけど、肩こりって「やれることをやれないことを含めての現代病」なんですよね。スマホを10分置いてストレッチをするだけで違うはずなのに、それができない。できないったらできない。整体で教わるタオルを使ったストレッチとか、気持ちがいいし、続ければ効果が出ることはわかってるのに、まぁ続かない。タオルを持ってくることも握ることも片付けることも重労働すぎる。持ってきて握らせてくれて畳んで片付けてくれる人がいて1万円お小遣いをくれなきゃとてもできん。

 という、レベルの方。昔の私なんです、はい。

 今でこそ筋トレをするようになったのですが、昔は1ミリも運動をしたくなかったし、続けられなかったんです。上半身を起こしたりポーズを変えたり立ったりして能動的な運動をするということが、とにかく嫌で嫌で。それが嫌じゃなければ、そもそもここまで肩がこってない。肩がこっているから可動域が狭くなっていて、ちょっとした能動的な動きは身体よりもむしろ脳が抵抗する。

 悪循環の総合商社!(またかよ)

 しかし、タオルを持ってくることさえ嫌だった私でも、唯一できたことがあるんです。

「ストレッチポールに寝る」

 そして、すぐに効果を体感し、続けるうちに吐くほどの肩こりが一度も来なくなったのです。

 あのー、犯人わかっちゃったんですけど。

 山を当てた感が半端ない。とんでもないめっけもん!

 ストレッチポールとは、アスリートが身体のメンテナンスをするために利用している円柱型ツールで、整体や整形外科のリハビリ室やスポーツジムなどにもよく置かれています。

 アスリートじゃなくても、長時間のデスクワークやスマホ使用などで、肩こり、巻き肩、スマホ首の3点セットを漏れなく備えた現代人は一家に一台(この3点セットは想像以上に顔のゆがみとたるみに影響しているので、美的観点からもクリアにしておいたほうがいい課題です)。

 使い方は非常に簡単。

 まずはストレッチポールに寝てゆっくり呼吸をする。

 それだけで肋骨周りが開くのなんのって!

 慣れたらその体勢のまま肩甲骨を寄せたり離したりしてください。

 肩甲骨周りがゆるむのなんのって!

 身体を軽く左右に動かしたり揺らしたりすると、歪みやすい背骨や骨盤をリセットすることができます。

 ポールに寝っ転がることで自重がかかるのですが、この自重がポイントで、腕を鳥のように動かしたり、春日のカスカスダンスのような動きをするだけで、想像以上にダイレクトに芯から肩甲骨周りが動きます。動作は受動的なのに、効果が能動的なのです。

 可動域が広がってくると、身体を動かす抵抗がどんどんなくなっていきますので、まずはそこを目指しましょう。

 肩こりが完全になくなったわけではないですが、身体が悲鳴をあげるほどのコリは本当に無くなりましたし、どんなマッサージャーより効果がありました。

 今は主に筋トレをした後の筋膜リリースとPC作業を長時間した後に使っています。

 また肩こりには、生活習慣によるコリと、ストレスによるコリがあると思うのですが、現代人はだいたいこの2つを合わせ技で抱えていると思います (古代人もそうかもしれませんけど)

 私自身、ストレスに身体が反応しやすく、嬉しいことでも嫌なことでもすぐに身体が緊張して呼吸が浅くなり血行が止まるという典型的なタイプ。そういう時にストレッチポールに乗り、胸を開き、肩甲骨周りをほぐすと、身体が楽になり、同時に気分が楽になるんです。悩みがあると人間は呼吸が浅くなり、背中も丸くなるものですから、卵が先か鶏が先かではありますが……、とにかくまず寝るだけで身体の簡単リセットをしてほしいなと思います。

 ストレッチポールという商品名のものは1つですが、同じような機能を持つツールは色々なメーカーから出ていますので、ぜひご自身に合いそうな一品を探してみてください。

第4回につづく

●プロフィール
ヒツコス
人気美容ブログ「棺にコスメ」ブロガー。アトピー肌を克服してメイクと美容と筋トレに爆進中の40歳。自称酸化&糖化ヘイターのインナーケア好き。「生きてく限りメイクする」がモットー。いつだって照準はブラピ。

イラスト:シュシュ