【在宅学習におすすめ】偏差値35から二浪で合格! 現役東大生が実践した3つのスマホ独習法

暮らし

公開日:2020/4/23

『東大式スマホ勉強術 いつでもどこでも効率的に学習する新時代の独学法』(西岡壱誠/文藝春秋)

 このコロナ禍で多くの予備校も休校し、オンライン学習に切り替わっている。自分で希望したわけではないのにいやおうなく「在宅学習」に追い込まれ、不安を感じている受験生もいることだろう。

 実はそんな時こそ「スマホ」の出番だ。「え? 勉強にはむしろ『スマホ断ち』したほうがいいんじゃないの?」と思ったみなさん、実は『東大式スマホ勉強術 いつでもどこでも効率的に学習する新時代の独学法』(西岡壱誠/文藝春秋)によれば、使い方次第でスマホは勉強の強~い味方になってくれるのだという。

 著者は二浪して東大合格を勝ち取ったという現役東大生の西岡壱誠さん。実は偏差値35から東大を目指したものの、自己流の勉強を続けた現役・一浪時代にはなかなか成績があがらず、後がない二浪の時に同級生の影響でスマホ学習を始めて成績がグンと上昇した経験を持つ。

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 本書はそんな西岡さんが実践してきた「スマホ独学テクニック」を大公開した一冊。以下にいくつかその独習法を紹介するが、受験だけでなく各種資格試験やTOEICなどの英語テスト対策にも応用できそうだ。

スマホ独習法 その1:スマホで勉強を「データ化」せよ!

 独学するとなったら、まずは「スケジュール」や「ノルマ」などの目標を自分で決める必要がある。だが人というのは元来ナマケモノであり、やる気はあってもつい甘えが出てしまうもの。そんな時はアプリを利用してテクノロジーの力で「自己管理」するのがオススメだ。

 その際、目標設定は数字(例:勉強時間、その日に取り組む問題集のページ数などの勉強分量、テストなどの勉強結果)でしておくこと。実際にやったことを数字で記録していけば、あとでグラフにして振り返るなど自分の勉強を「データ」で把握できるようになるからだ。数字のデータは具体的なので振り返りに効果的。足りない点もすぐに把握できるから、どんどん改善していける。

スマホ独習法 その2:スマホでアウトプットを「最大化」せよ!

 知識は「インプット」ではなく「アウトプット」が大事だということをご存じだろうか? アウトプットしなければ覚えられないし、うまく使えないままになってしまうのだ。ちなみに勉強におけるアウトプットとは「問題を解く」ことであり「誰かに説明する」こと。これらもスマホのアプリを使えば容易にトライ可能だ。たとえば問題を次々出題してくれるアプリを利用すれば「問題を解く」のはOKだし(間違った箇所は必ず振り返って次にいかそう!)、「説明する」ためにはスマホのメモ機能を利用して、その日にやったことを要約してメモする習慣をつけることでも代替できる。わざわざ誰かに説明しなくても、自分自身に説明すればいいのだ。

スマホ独習法 その3:スマホの「リマインド力」を活用せよ!

 せっかく覚えたことでも、人はそのうち97%を忘れてしまうという。なんだかガックリくる数字だが、スマホを使ってリマインド(思い出すこと)を自動化してしまえば心配ない。そろそろ復習したほうがよさそうなタイミングを察知してリマインドしてくれるアプリなど優秀なものもあるし、できなかった問題を写真にとっておいて「できなかった問題アルバム」を自作したり、忘れてしまいがちなことを記録したりするのもアリだ。なお自分で作ったリマインドは定期的に見直すクセもつけておこう。

 以上、本書のほんの一部ではあるが、スマホが効率的&効果的に学習をサポートしてくれることのイメージだけでも伝わったのではないだろうか。このほか学習に特化した厳選アプリの紹介などもあり、すでにスマホを学習利用しているという人にも使えるヒントが見つかるはずだ。スマホをよき相棒にするかは自分次第。上手に味方にすれば、もう独学もこわくない!

文=荒井理恵