「平均勤続年数」はあまりあてにならない… 会社選びで重要視するのは「転職者が活躍しているか」/『新しい転職面接の教科書』⑤
公開日:2020/5/2
面接において、一番理解しておくべきことは「面接には作法がある」ということです。「いやいや実力があれば関係ないでしょ」と思われる方もいるかも知れませんが、そんなことはありません。目からウロコの「採用の本質」を知って最強の内定を手に入れませんか。
会社選びの肝②
○知るべきポイント 転職者が活躍している会社かどうか?
やはり新卒文化の会社、転職者が多く活躍している会社というのは、企業の体質としてあります。
例えば、新卒文化の会社はなぜそうなのかというと、これはそもそも全体の中の比率として新卒入社が多く、上司もそうで、そうなると新人のときから可愛がっている後輩は抜擢しやすく、活躍しやすいという流れができているからです。そうなると転職組がいるとはいえ、どうしても比率的に新卒の人が活躍しやすい会社になっていきます。
一方、コンサル会社などになると、新卒を採用して手取り足取り教えるよりかは同じ業界でやってきた人の方がすぐ活躍してくれるからいいという考え方で、転職者の比率が高かったりします。これは、外資系金融やベンチャーキャピタルなども同様です。
ですから、企業イメージがどうであれ、実際の管理職の人は新卒なのか中途なのか、また社長の経歴はどうなっているのかといったあたりを気になる会社に関してはチェックするといいと思います。ちなみに、割合として新卒が多くても、中途を求めている会社が多いことも事実です。
あまりあてにならない「平均勤続年数」
また、転職者がどれくらいいるかを見る尺度として平均勤続年数という指標もありますが、これは絶対尺度ではありません。というのもベンチャー企業の場合は、創業10年だと、平均勤続年数10年には絶対なりません。私がサイバーエージェントに入ったときの平均勤続年数は確か4年くらいだったように記憶しています。そこだけ見るとすぐ人が辞めるように見えてしまいますが、それは単に会社自体の歴史が短いからというだけの理由です。新しい企業の場合はあてにならないことも多いので注意しましょう。離職率については7%前後が健全だと考えられています。また、昨今はリストラのニュースなども多いですが、会社としての「入れ替え」を図っているのであれば、求職者にとってはチャンスが多いです。逆に「人を切る」だけのリストラはチャンスが少ない会社なので、どちらのタイプのリストラなのかは知る必要があります。
アドバイス:リストラしている会社は変革のチャンス