【作ってみた】手を動かすのは最長でも15分! ほったらかしなのにおいしい「勝間式超ロジカル料理」

暮らし

公開日:2020/5/5

『ラクして おいしく、太らない! 勝間式超ロジカル料理』(勝間和代/アチーブメント出版)

 外出自粛の今。おいしいものを食べたいけれど、手間はかけたくないという矛盾した気持ちと闘いながら、キッチンに立ち続けている方も多いのでは? 『ラクして おいしく、太らない! 勝間式超ロジカル料理』(勝間和代/アチーブメント出版)は今よりもずっとかける時間やお金、手間が減り、おいしく仕上がる調理法を教えてくれる料理本です。

 経済評論家の勝間さんは「料理の効率化」に着目し、本書では調理家電を上手くいかした、お手軽&激ウマレシピを紹介。手を動かすのは最長でも15分。食べても太らず、健康になれる。失敗知らずな「おいしくなる法則」が知れちゃう。そんなメリットが得られる「勝間式超ロジカル料理」には家庭と人生の幸福度を飛躍的に上げる力があります。今回は3品のレシピにチャレンジし、超ロジカル料理の魅力を探ってみました。

絶対においしくなる「塩分の法則」

 おいしい料理を作りたいと思うほど、調味料にこだわりたくなるもの。しかし、勝間さんは塩、醤油、味噌、酢があれば十分だと言い、自身が作る料理のほとんどは塩のみで味付けしているそう。その際意識しているのが、絶対においしくなる「塩分の法則」を守ること。なんでも、料理に使う塩は材料の総重量の0.6%にするのがポイントなのだとか。

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 それを踏まえチャレンジしたのが、「塩だけ低温スープ」。

 こちらはホットクックを使いますが、自宅にない場合は鍋を代用。本書にはこのように、調理家電を持っていない人用の「代用レシピ」が記されているのも特徴です。

 作り方は至ってシンプル。ポイントとなるのは豚肉、小松菜、シイタケといった具材の総重量と同量のお湯を入れ、総重量の0.6%の塩を入れること。鍋で作る場合は沸騰する直前で弱火にし、表面が波立たない状態を保ちながら具材を加熱します。

 味付けも作り方もシンプルなのに豚肉が硬くならず、小松菜のシャキシャキ感が楽しめる本品は手が込んでいるかのような深い味わい。大さじや小さじを使わない塩分調節法は、健康が気になり始めた時にも意識したいものです。

ほったらかしでできる「チキンの網焼き」

 お肉料理には下味が欠かせないと思っている方は、きっと多いはず。しかし、勝間さんは基本的に調味料を後がけすることを勧めており、下味なしでもしっかり味がする肉レシピも紹介しています。

 中でも驚かされたのが、放っておくだけの「チキンの網焼き」。おうちにヘルシオがある方はそちらを使い、ない場合は魚焼きグリルを代用。今回は両面タイプの魚焼きグリルを使い、弱火で10分焼くことに。焼き終えたら、レモン汁と醤油を混ぜ合わせたタレをかけて完成です。

 レモンの酸味が食欲をそそるこちらは、みりんや砂糖を入れていないのにほんのりとした甘みも感じる1品。がっつり食べたい日にぜひ、チャレンジしてみてください。

カレーにはルーも水も必要ない!?

 鍋に水を入れて、具材を煮込んで、ルーを溶かす。この手順はカレーを作る時の鉄板となっていますが、勝間流カレーは、なんと水もルーも不使用。その代わりに使うのが、トマトの水とカレー粉。

 ホットクックを持っている方は具材を入れ、総重量×0.6%の塩を入れた後、オリーブオイルを回しかけて「無水カレー」コースを選択。普通の鍋を代用する場合は、無水鍋に具材を入れ、中火で加熱。沸騰する直前で弱火にし、水面が波立たない状態を保ちながら時々かき混ぜ、約20分加熱します。

 完成したカレーを食べてみると、じゃがいものホクホク感や絶妙なニンジンの歯ごたえに驚愕!

 これまでの常識を変える無水カレーは、野菜の本来のおいしさが分かる1品。野菜が苦手な方にこそ、おすすめしたい1品です。

 料理は最もテクノロジー化されておらず、負担になりやすい家事。だからこそ、最新テクノロジーに賢く頼ってゆとりを生み出す「超ロジカル料理」は魅力。手軽さとおいしいを「勝間式」で両立しましょう!

調理・文=古川諭香