「おうち時間充実」のために人気小説を無料で公開! 気になる作品タイトルは?

文芸・カルチャー

公開日:2020/5/10

「今回のコロナのようなダイナミックな災害に直面すると、作家としてすぐさま社会に貢献できることが限られていることに呆然としてしまうのですが、いろいろ考えて、結局いまの自分が出来ることは外出自粛している皆さんが家で自分の時間を楽しく過ごすためのお手伝いだなと思いました。」

 こう語るのは、小説家・脚本家の柴崎竜人さん。2011年の東日本大震災後には知人の作家たちとチャリティーイベントを企画し、小説朗読イベント「世音堂」を開催してその売上全額をNPOへ寄付したという経緯も。今回の新型コロナウイルス拡大の状況下ではイベントの開催も難しい局面にあるところ、同氏が掲げたのが「自作の電子書籍の無料開放」だ。

 今回無料で読むことができるのは、この3冊。


『あした世界が』
柴崎竜人/小学館)


『あなたの明かりが消えること』
柴崎竜人/小学館)


『三軒茶屋星座館(1)冬のオリオン』
柴崎竜人/講談社)
※2巻以降の電子書籍は期間限定値下げ

「外出自粛中は精神を健全に保つために、 体同様、心も運動が必要だと強く思いますし、心を運動させるためのエンターテインメントの選択肢がひとつでも多い方がいいのではないかと思ったからです。
作家もこのコロナ禍に対して読者と一緒に肩を組んで乗り越えようとしているというメッセージになればと思っています。」

 気になる作品を読みながらステイホーム期間を健やかに過ごし、「作者と一緒にコロナ禍を乗り越える」というチャンスをあなたも楽しんでみては?

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【プロフィール】
柴崎竜人(しばざき りゅうと)
小説家・脚本家。1976年東京都生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業。2004年に小説『シャンペイン・キャデラック』で三田文學新人賞を受賞。小説に「三軒茶屋星座館」シリーズ、『あした世界が、』ほか多数。映画『未来予想図』などの脚本も手掛ける。
Twitter: https://twitter.com/ryuto_shibazaki