昔は四角形だったホームベース。五角形になったのは誰都合?/毎日雑学
更新日:2021/1/3
身近なのに意外と知らない身の回りのモノの名前の由来や驚きの事実。オフィスで、家庭でちょっと自慢したくなる、知っておくだけでトクする雑学を、毎日1本お届けします!
この雑学では、野球のホームベースの形が四角形だったことと五角形になった理由を解説します!
雑学クイズ問題
【昔のベースの素材は何だった?】
A.大理石
B.木
C.皮
D.ガラス
答えは記事内で解説していますので、ぜひ探しながら読んでみてくださいね!
ホームベースの形は昔は四角形だった、五角形になった理由。
【野球のホームベースとは】
皆さんは野球のベースがそれぞれどんな形をしているかご存じですか?
一塁、二塁、三塁は正方形をしています。そして、ホームベースは五角形の形をしています。しかし、昔のアメリカではホームベースも一塁や二塁と同じく、ホームベースも正方形だったそうです!
そもそも、わざわざホームベースだけを違う形に変える理由なんて、ほとんどの人が考えたこともないでしょう。それでは、なぜホームベースだけ違う形にしなければならなかったのでしょうか?
【ホームベースが五角形なのは審判都合!】
ホームベースが五角形をしているのは、実は審判がピッチャーの投げ込んだボールを判定しやすくるするためなのです。ホームベースが正方形だった場合、審判がホームベースを見るとダイヤの形に見えてしまいます。
そうなると、ボールがダイヤの角の部分を通過した時にストライクとボールの判定がかなり難しくなってしまいますよね。プロ野球では最速で165kmのボールなどが投げ込まれるため、角の部分を通過したかどうかを見極めるのは至難の技です。
【野球のストライクとボールの判定について】
野球のルールでは、ピッチャーが投げ込んだボールの一部がホームベースの上を通過した場合にストライクとなります。逆に、ホームベース上を通過しなかった場合は、ボールの判定となります。
それでは、なぜ今の形になったのでしょうか?
【ホームベースが五角形の理由】
ホームベースの形は昔は四角形だった、五角形になった理由。
最初はボールを見極めるのが非常に難しいということで、審判からみてダイヤの形をしていたホームベースの向きを、正方形に見えるように置き直しました。すると、ピッチャーが投げ込む球とベースの向きが並行となりストライクの判定がとてもしやすくなったそうです!
ただし、正方形の状態で設置してしまうと、ラインとの間に三角形の隙間が出来てしまいます。そこに、三角形を追加することにより、現在の五角形のホームベースが完成したのです。
【日本のホームベースの歴史】
五角形のホームベースが正式に採用されたのは1900年のことでした。この同じ年である1900年にアメリカン・リーグも誕生しています。
それでは、日本が野球を始めたのはいつになるのでしょうか?
日本に野球が伝えられたのは1906年のことでした。そのため、日本の野球では、ホームベースが正方形だった時期はなく、最初から五角形のホームベースを使用していたのです。そのため、正方形のホームベースを想像する人は誰もいなかったのでした。
【ベースの雑学】
アメリカで野球が始まったばかりの頃は、ベースには大理石や鉄板が使われていたそうです。スライディングしたり、ぶつかったりするのはかなり痛そうですよね…
今は当たり前のように布製のものが使用されていますが、昔はそんな時期もあったんですね!
それでは雑学クイズの正解発表です、答えはもうお分かりですよね?
雑学クイズ問題解答
雑学クイズ問題の答えは「A.大理石」でした!
選手の都合ではなく、審判の都合によって変更されたんですね。バッターやピッチャーにとっても、五角形の方が見極めやすそうだったので、このルール改変は有用だったのではないでしょうか?
まとめ
ホームベースは昔、正方形だった。しかし、審判が判定を見極めることが難しく、今の五角形の形となった。
五角形のホームベースが正式に採用されたのは、1900年である。
日本に野球が持ち込まれた際には、既にホームベースは五角形だった。
アメリカで野球が始まったばかりの頃は、ベースには大理石や鉄板が使われていた。
※提供している情報には諸説ある場合があります。ご了承ください。
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