【作ってみた】「おからパウダー+重曹」で最強のダイエットドリンクが完成!? 管理栄養士が教える特製野菜ジュース
公開日:2020/5/12
食事によるダイエットは難しい。とくに自宅で過ごすことが多い今、巣ごもり中の娯楽ともいえる食事をガマンするなんて、耐えられない…!
そんな悩めるダイエッターにうれしい新ダイエット本が誕生した。『ダイエットの新提案 食べる前に飲む特製野菜ジュース』(望月理恵子/アスコム)である。
管理栄養士の著者が考案した、おからパウダーと重曹(食用)で作る「べジファーストパウダー」を混ぜた野菜ジュースを飲むことで、ムリなく健康的に痩せられるというのだ。本書で紹介されている体験者のなかには、3週間で-3.9kgのダイエットに成功した女性も!
悩めるダイエッターのひとりである筆者が、さっそく本書の特製野菜ジュースを試してみたのでレビューする。
市販の野菜ジュースに「ベジファーストパウダー」を混ぜてダイエット!
本ダイエットの肝となる「ベジファーストパウダー」は、おからパウダー大さじ1に対して、食用の重曹小さじ1/5程度を加えたもの。
これをスプーン1杯分加えた野菜ジュースを食事の前(理想は30分前)に飲むことで、食べて太る原因である血糖値の急上昇や脂肪の吸収をおさえ、さらに満腹感を覚えて自然と食べる量をおさえられるという。早く結果を出したい場合は、主食(炭水化物)と置き換えるという方法もある。
ベジファーストパウダーは作り置きや持ち運びができ、野菜ジュースは市販品でOK。材料も作り方もお手軽なので、さっそく試しやすいのが魅力的だ。
筆者が普段飲んでいる野菜ジュースに加えてみた。ベジファーストパウダーを加えて混ぜると、重曹が発泡してシュワシュワと泡立つ。
さっそく飲んでみた。普段飲んでいる野菜ジュースに比べると、味の印象は大分変わる。ベジファーストパウダーに含まれるおからパウダーの味で本来の甘さが薄れ、野菜のポタージュっぽい味わいに。
ベジファーストパウダーの粉は溶けるというより、つぶっぽい食感として残り、食べ応えに一役買っている。しかし粉っぽくて苦手…と感じた場合は、野菜ジュースを常温に戻してみてほしい。野菜ジュースが冷えているほど、粉が溶けにくくなるそうだ。
ぬるい状態の野菜ジュースでも試してみると、たしかに冷えている時にくらべて粉とジュースのなじみがよくなったように感じた。
少しでもおいしさを求めて、他の飲み物でも試してみた。ベジファーストパウダーはさまざまな飲み物に混ぜられるので、味変が簡単にできるのが有り難い。個人的には少し食感がありスープ感覚で飲める豆乳が一番好みだった。
トマトジュースは妙にクセの強い味になって、飲むのに一苦労…。基本的にどの飲み物もドロッと粘り気のある飲み心地になる。
ちなみに飲んだ後の腹持ちのよさはかなり良い! 普段は小腹が空く時間も「おなかがいっぱい」という状態が続いており、たしかに食べる量は自然と減ってくれそうだ。
なお、持病のある人や血糖値、血圧などの数値が気になる人は、一度主治医に相談の上、このダイエット法を試してほしいとのこと。あらゆるダイエットに言えることだが、ムリのない範囲で挑戦していこう。
やせ栄養素たっぷり「特製野菜ジュース」を作ってみた
ベジファーストパウダーを混ぜれば市販の野菜ジュースでも気軽にダイエットがはじめられるが、本書には「やせ栄養素」たっぷりの特製野菜ジュースの作り方も紹介されている。管理栄養士の著者が厳選した5種類の野菜と果物をミキサー(もしくはジューサー)で混ぜるという簡単レシピだ。
材料となるのは、ほうれん草やりんごなど、スーパーで通年見かけるお馴染みの食材ばかり。作ったジュースは冷凍保存ができるので、週末に作り置きもできる。
まずはベジファーストパウダーを入れる前に一口飲んでみた。見た目以上に、飲みやすい!
野菜の苦みよりもフルーツの甘さが際立ち、レモンを入れているので後味もさわやか。市販の野菜ジュースを飲み慣れている人なら、「普通においしい」と感じる味だと思う。
ベジファーストパウダーを加えると、より粘度が高まり、飲むというより、食べる感覚に近くなる。朝食ならこの1杯だけで十分満足できそうだ。
本書には美肌や疲労回復、便秘解消などの健康効果をプラスできる「ちょい足し食材」や、ベースの野菜ごとにおすすめのジュースレシピも多数紹介されている。
さらに巻末には特製野菜ジュースやベジファーストパウダーを使ったおかずやおやつのアレンジレシピも。これなら自分好みの味やレシピを探っているうちに、自然と野菜ジュース生活が習慣化してくれそうだ。
外で運動ができない、ジムにも通えないなど、痩せようにも制約が多い今こそ、自宅で手軽に取り組める野菜ジュースダイエットをはじめてみてはいかがだろうか?
調理・文=ひがしあや