水中ならガラスをハサミで切る事ができるってホント?/毎日雑学
更新日:2021/1/3
身近なのに意外と知らない身の回りのモノの名前の由来や驚きの事実。オフィスで、家庭でちょっと自慢したくなる、知っておくだけでトクする雑学を、毎日1本お届けします!
この雑学では、水中ならガラスをハサミで切る事が出来るという雑学について解説します。
雑学クイズ問題
【ガラスを水中で切るとどうなる?】
A.粉々に砕ける
B.削るように切れる
C.全く切れない
D.真っ二つになる
答えは記事内で解説していますので、ぜひ探しながら読んでみてくださいね!
水中ならガラスをハサミで切る事ができるってホント!?
私たちが生活している環境で色々な事に使われている「ガラス」。
食器類や窓ガラス、あるいはステンドグラスなどアートなどにも使われていますよね!
ガラスの起源は古く、紀元前数千年前から使われていたとされています。
そんなガラスといえば、落としたり強い衝撃を与えると壊れてしまうイメージがありませんか?
場合によっては、少しの弱い衝撃でヒビが入ってしまったり、特に食器類などはすぐに壊れてしまいます。
強化ガラスなど特殊に作られたガラスは別ですが、普通のガラスは脆いイメージがありますよね。
しかし、ガラスは「水中であればハサミで切ることができる」という情報を聞いた事がありませんか?
空中で切ろうとすれば、ハサミの圧力で簡単に割れてしまいそうですが、果たしてこの情報は本当なのでしょうか?
【ガラスを水中で切る検証動画】
自分の手で検証を行おうとしましたが、残念ながら板ガラスの用意が出来ませんでした。
そこで、既に世の中で検証されている方がいるのではないか?と思い、動画を探してみました。
すると、検証を行っている動画を見つけることが出来ました。
※ガラスを水中で切る検証動画はこちら↓
なんと、ハサミでチョキチョキ切れてるではありませんか…!!
色付きのガラスで検証されているため、とてもわかりやすい動画ですよね!
ガラスが水中で切れるのはわかりましたが、どうして切れるのかが謎ですよね?
何かタネや仕掛けがあるのでしょうか…
【その名も「ケモメカニカル効果」】
この現象について調べてみると、ガラスを水中で切ることによってとある現象が起こっている事がわかりました。
その現象の名前は「ケモメカニカル効果」と呼ばれるものです。
ガラスは酸素とシリコンが結び付く事により構成されている物質です。
しかし、水にはその酸素とシリコンの結びつきを切る効果があるそうで、これを「ケモメカニカル効果」と呼ぶそうです。
普通にガラスをハサミで切ろうとすると、酸素とシリコンの結び付きが強力なため、ガラスが割れてしまいます。
しかし、水中では結び付きが弱くなっているため、ハサミで削るようにチョキチョキと切れてしまうのです。
【何に利用するの?】
ガラスが水中なら切れる事がわかりましたが、何の役にも立たないような気がしますよね。
しかし、ガラスを割ってしまったり、ガラスを片付けてゴミに出す際には細かくしなければなりません。
砕くと飛び散ってしまいケガをする危険もあるため、ガラスを切って細かくしてゴミに出す時などに活用できそうですよね。
それでは雑学クイズの正解発表です、答えはもうお分かりですよね?
雑学クイズ問題解答
雑学クイズ問題の答えは「B.削るように切れる」でした!
まとめ
ガラスは普通にハサミで切ると割れてしまうが、水中で切ると切ることが出来る。
水中で切ることにより「ケモメカニカル効果」が発生しているためである。
「ケモメカニカル効果」とは、ガラスを構成している酸素とシリコンの結び付きを弱める効果のことである。
ガラスをゴミに出す際、細かくする時に利用することが出来る。
※提供している情報には諸説ある場合があります。ご了承ください。
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