美容に運動が大事すぎる3つの理由。運動ギライな私が言うんだから聞いてくれ『棺にコスメ』⑤
公開日:2020/5/15
圧倒的筆力で美容好きに人気を誇るブログ「棺にコスメ」がダ・ヴィンチニュースに登場! あなたの顔と美容魂をブチあげる魂の美容エッセイをお届けします。
さて、これまで連載を読んでくださってきた方は、ストレッチポールで可動域が広がって、タンパク質をとって栄養不足を解消して、下地はバッチリなはず。
その前提で運動編にいきたいと思います。
おぉ運動、あなたはなぜ運動なの?ってね。
運動はいいよー運動はいいよーって、しまいにゃ「運動は運を動かすと書くんです」とか何処かしらで目にしたりして、運にまで介入してくるなんて困ったなぁと焦ったり。
私もねぇ、なんとか運動をしないで運動の効果をいただけないかと、色々試行錯誤してきたんですよね。
で、残念ながら、運動は運動でしかないみたいです。
テッテレー!
運動には有酸素運動と無酸素運動の2種類ありますよね。
いま一度、超簡単におさらいしてみましょう。
【無酸素運動の例】
筋トレ(腕立て伏せ・スクワット・腹筋)
ウエイトトレーニング(ダンベル・重量挙げ)
【無酸素運動の特徴】
・負荷が重く、短時間に行う。
・筋肉が鍛えられて基礎代謝が上がる。
・筋肉や血液中に貯蔵されている糖をエネルギー源とする。
・筋肉量を増やし「身体をデザインする」ダイエットに向いている。
【有酸素運動の例】
ジョギング・ウォーキング・エアロビクス・縄跳び・フラフープ・踏み台昇降
【有酸素運動の特徴】
・負荷が軽いので、長時間行える。
・消費カロリーが高い。
・脂肪や糖をエネルギー源とする。
・体脂肪を減らし「細くする」ダイエットに向いている。
まあ有酸素運動でも全く筋肉がない人なら筋肉はつくし、無酸素運動でも体脂肪が多い人ほど体脂肪は減りやすいですが、目的と手段とによって配分を考えていくほうが、効率の良いダイエットとボディメイクができるでしょう。
例えば、「ヒップを大きくしたい」「デコルテを盛り上げたい」と思っているのに有酸素運動のみをひたすらやっているとしたら、細く華奢になるばかりで、なかなか目的達成できないということがあり得ます。
私の場合、立体的である程度ボリュームがある体型になりたいので無酸素運動を重視。普段はジムでウエイトトレーニングを多めにやっています。(ヒップとデコルテがもりもりに上がりました)
が、今は行けないので、有酸素運動はフラフープ、無酸素運動は自重の筋トレを宅トレとして行っています。自重の筋トレは好きなトレーニングDVDに沿って、フラフープはテレビや映画を見ながら30分~1時間。有酸素運動はいろんな種類があるので、ご自分の生活に取れ入れやすく続けられるものが一番良いと思います。
運動を習慣的に行っている人は、体重1kgあたり1日に1.2~1.6gのタンパク質量が必要となってきます。私は強度の高いトレーニングをしている時は1.5g以上とっていました。
自重の宅トレならば1.2gぐらいでよいのではないかと思います。
運動後に、10g前後のプロテインを1杯飲むのが安パイかと。
うーん、運動についてまじめに書いてしまったなぁ。
これで運動する人がいたらたいしたもんですよ。
やはりだ。
我々は、美肌、美メンタル、美ホルモンオプション付きじゃないとやってらんねー!
全のっけで持ってけどろぼー!
●運動のメリット① 肌が綺麗になる!!
第1回目で、炭酸パックについて書きましたが、運動は身体にする炭酸パックと思っていただけるととても話が早いです。
つまり、代謝を良くして、酸素と栄養を毛細血管の隅々まで届けることで、古い細胞と新しい細胞が入れ替わるわけです。
化粧品メーカーの代表の方とお話しする機会があったのですが、「良いものを食べてちゃんと運動している肌だね!僕にはわかる!」とおっしゃってくれたのです。「相当良いもの食べてるよね」とギンギンに目を光らせながら…。
「骨と筋肉はやっぱり化粧品ではどうにもならない。自分で運動して検証してるけど骨密度が今10代なんだよ」と言い切っておられたのが印象深かったです。(そのメーカーは最先端技術をスキンケアに取り入れているにも関わらず!)
「あと睡眠。いろいろ研究した結果、睡眠」とも強くおっしゃっていました。
食べ物、運動、睡眠……、基本すぎていよいよ逃げ場がなくなってきましたが、私よりご年配の方でめちゃくちゃ肌がツヤツヤで髪がふさふさだったので文句は言えません。
●運動のメリット② メンタルが強くなる!!
個人的に最も大事なベネフィットはこれだと思う。
なぜメンタルに良いかというと、脳にめちゃくちゃ良いからなのです。
運動することで、脳の神経伝達物質を含むニューロンや成長因子を放出することがわかっています。つまり、脳の基礎構造を強くすることができるんです。
私は「脳と身体どっちが大事なの?」と聞かれたら、とても選べないぐらい脳も好きな人間ですし、脳に助けられていることがすごくあるので、これだけでわっしゃわしゃに運動する価値を感じてしまいます。
ストレスというのは、社会的、肉体的、代謝的であったり、慢性なものと急性なものがあったり、種類や感じ方や反応がとても幅広く、科学者でさえも必ずしもそこを明確に区別はしていないそうです。
ですが、ある研究者の定義では、椅子から立ち上がることもフランス語を習うことも失業への恐れも生物学的に見ると、ある種の脳へのストレスだということです。
程度の違いであり、それを克服するか適応するかもしくはできないかの違い。
よって、ストレスは本能的な反応とは別に、コントロールすることこそが鍵だそう。
筋トレは「筋肉に負荷を与えて回復する時に強くなる」という仕組みなのですが、脳も同様に、運動によりニューロンが傷つき丈夫に作り直されるんですって!
仕組みとして、「ストレスに強い」心身を作れる。
嬉しいー! 仕組み万歳ー!
※ニューロン=生物の脳を構成する神経細胞のことで、情報処理と伝播能力において特に優れている。
●運動のメリット③ ホルモンバランスが整う
セロトニンは幸せ脳内物質界では有名な大御所ですよね、この業界でやっていくなら必ず挨拶しておくべきかと。
トリプトファンはセロトニンをサポートして売り出す敏腕マネージャー。
あ、こっちの挨拶が先だわ。大御所のマネージャーに嫌われたら終わり。
なんつってもセロトニンは気分に影響しますし、PMSに影響しますし、睡眠の質にも影響しますし、睡眠の質は身体機能と脳の回復のレベルに影響しますし、大御所はやっぱり経験値と積み重ねが違う。
そのセロトニンの栄養素となるものがトリプトファン。
トリプトファンは食べ物からも摂れますが、運動でも血液中のトリプトファンのレベルが上がり、セロトニン濃度が上がることが証明されています。
証明助かるー!
以上のありあまるメリットは、私が本当に実感していることです。
私は運動が本当に大嫌いだったし、いや、今も別に好きじゃないです。
しなくても身体がじゅうぶんに機能するならしないでしょう。
つまり「運動したほうが、結局のところラクだから」運動しています。
運動はしんどいけど、運動しない時の身体で人生回してるほうが完全にしんどかったんです。思い出すだけでGが増し、心肺がゼーゼーハーハーし、脳がふさぎこんでしまう。どちらもしんどいなら、身体的な機能とメンタルやホルモンが整ったほうがいいわいと、単純計算して今に至ります。いやー、単純でよかった!
運動が運を動かすかはわからないけど、脳力と体力がつくとできることが増えるというのはたしかです。
それに、単純で能動的な行動と継続は、人生を良い方に積み上げてくれるものだなぁと思うことは多々あり。
ということで、皆さんも単純に運動してみませんか?
ヒツコス
人気美容ブログ「棺にコスメ」ブロガー。アトピー肌を克服してメイクと美容と筋トレに爆進中の40歳。自称酸化&糖化ヘイターのインナーケア好き。「生きてく限りメイクする」がモットー。いつだって照準はブラピ。
イラスト:シュシュ