「レンチン」3分でカニ玉! 手軽さもおいしさも妥協しない! おかずの神レシピ【作ってみた】
更新日:2020/5/15
緊急事態宣言の延長が決まり、少なくとも今月末までは外出自粛の流れになりそうな今、いかに効率よくおいしい料理を作っていくかがとても重要になっている。そんな中で注目されるのは、やはり家にある調理家電をうまく活かした食事作りだ。
『神レンチン あなたにやさしい電子レンジレシピ』(河瀬璃菜/文藝春秋)は、そんな今まさに欲しい、レンチンだけで作れる料理を集めた本。そしてただただレンチンというだけでなく、野菜をたっぷりと使ったものが集められている。
例えば、「白菜とベーコンの中華うま煮」。基本となっている食材はベーコンと白菜のみという非常にシンプルな組み合わせでありながら、ボリュームもあり、ごはんのおともとしても主役を果たしてくれる嬉しいおかずだ。ベーコンのうまみが白菜に染みておいしそう!
また、買い物に行く回数を極力減らしたい状況下では、使う食材のシンプルさも非常に大きなポイントになってくる。そういう意味でも、まさに「今欲しいレシピ本」なのだ。
この「白菜とベーコンの中華うま煮」のほかにも気になるレシピが多数あったので、その中から2品、実際に作ってみた。
「たっぷりねぎのトロトロかに玉」(P.30~P.31)
まずは、人気メニューとして重宝しそうな「たっぷりねぎのトロトロかに玉」。耐熱ボウルに粗みじんにしたねぎ、裂いたかにかま、卵、ごま油、塩コショウを入れて混ぜ、電子レンジで3分加熱したら完成。あとは器に盛り付けて、グリーンピースをトッピングするだけ。
味つけはごま油と塩コショウのみだが、かにかまのうまみがしっかりと効いているので物足りなさはまったくなく、卵もしっとりと仕上がっていた。加熱後にボウルの縁付近の卵を内側の半熟部分と軽く混ぜ、ラップをしたまま少し置くと、よりふんわりした食感になる。
準備をする時間を含めても、完成まで約5分。これくらいの手間なら、毎日でもさほど苦にならなそうだ。
「トマトと卵のザーサイ和え」(P.54~P.55)
続いて、副菜ポジションが多い「トマト」と「卵」で作るメインディッシュ「トマトと卵のザーサイ和え」。まずは耐熱ボウルに乱切りにしたトマト、卵、オイスターソース、塩コショウを入れて混ぜ、電子レンジで3分加熱する。加熱後、みじん切りにしたザーサイを加えて混ぜ合わせ、小ねぎを散らせば完成。
トマトや卵、ザーサイは、普段なら主役としては少し物足りない食材。しかしこれらを組み合わせてオイスターソースでしっかりと味つけすることで、ごはんにぴったりの主役級のおかずに大変身! 市販のザーサイにはごま油が含まれているので、このごま油の風味も効いている。
フライパンで炒めるとどうしてもトマトが崩れすぎてしまいがちだが、レンチンならそんな心配もない。見栄えもよくて手間もかからず、しかもおいしいなら、むしろこの作り方が浸透するべきなのではと思うほど。
このほかにも、「小松菜とトマトのサンラータン」や「しめじのごまペペロンチーノ」、「豆苗とサラダチキンの梅マヨ」など作ってみたい料理がたくさんあった。どれもメインとなる食材は2~3種類程度で、それで足りない味の要素を調味料でうまく調えているのがすごい。本書の料理を自分のものにできれば、ほかにも様々な応用ができそうだ。
今、日々の料理を苦痛に感じている人は、ぜひこの『神レンチン あなたにやさしい電子レンジレシピ』を活用してみてほしい。時間をかけなくても、レンチンでも、みんなが喜ぶおいしい料理は作れるのだ。
調理、文=水音(月乃雫)