なんと70%以上が間違って使ってる!?「にやける」とはホントはどういう意味?/毎日雑学
更新日:2021/1/3
身近なのに意外と知らない身の回りのモノの名前の由来や驚きの事実。オフィスで、家庭でちょっと自慢したくなる、知っておくだけでトクする雑学を、毎日1本お届けします!
この雑学では、日本人の70%以上が間違えている「にやける」という言葉の本来の意味を解説します。
雑学クイズ問題
【「にやける」は本来はどういう意味? 】
A.動揺する
B.大声を出して笑う
C.薄笑いを浮かべる
D.なよなよする
答えは記事内で解説していますので、ぜひ探しながら読んでみてくださいね!
「にやける」とはどういう意味? 70%以上の人が誤用している
本来の意味とはかけ離れて使われている日本語って、実は結構たくさんあるのをご存じでしょうか?
「にやける」という言葉についても本来の意味とはかけ離れた意味で使われている言葉の筆頭となります。
「にやける」という言葉を聞いた時にどのような意味を想像しましたか?
おそらくは「薄笑いを浮かべる」だったり、「ニヤニヤする」といった意味を思い浮かべたのではないでしょうか?
しかし、これは本来の「にやける」の意味とはかけ離れており、全く違う意味なのです。
今回は「にやける」が本来どういう意味なのか、語源由来を含めてわかりやすく解説します。
【「にやける」という言葉の本来の意味 】
それではさっそく「にやける」という言葉の意味を解説します。
「にやける」という言葉の本来の意味を調べると、以下の内容であることがわかります。
・男が、女のようになよなよと、変になまめく。
以上にように「薄笑いを浮かべる」といった意味とは全く違うことがわかりますよね。
正しくは「なよなよしている男」を表現する言葉なのです。
しかし、驚くほど意味を間違えて覚えている人が多く、文化庁が発表した平成23年度「国語に関する世論調査」では、「なよなよとしている」という意味を回答した人はなんと14.7パーセントしかいなかったそうです。
逆に「薄笑いを浮かべている」という間違えた意味で回答した人が76.5パーセントと圧倒的な結果となりました。
このように現代では「にやける」という言葉を使うと、ほぼ「薄笑いをうかべている」として相手には伝わるということがわかります。
【「にやける」という言葉の語源 】
続いては「にやける」という言葉の語源について解説します。
「にやける」は漢字で「若気る」と書き、「若気」という単語を動詞化した言葉となります。
「若気」は鎌倉・室町時代では男色を売りにしている若い男性を指す言葉とされていました。
このことから転じて「男が女のようになよなよする」という意味となりました。
「若気」の発音は当初「にやけ」ではなく「にゃけ」だったそうで、明治時代までは「にやける」も「にゃける」と発音されていたようです。
明治時代以降は薄笑いを表現する言葉として「にやにや」といった単語が登場したことによって、「にやける」は「にやにや」が動詞化したものとして使われるようになり「薄笑いをうかべる」といった意味で使われるようになりました。
それでは雑学クイズの正解発表です、答えはもうお分かりですよね?
雑学クイズ問題解答
雑学クイズ問題の答えは「D.なよなよする」でした!
まとめ
「にやける」は時代と共に意味が変化した言葉であり、本来の意味とはかけ離れた意味で使われている。
本来の意味は「男が、女のようになよなよと、変になまめく」であり、「薄笑いを浮かべる」という意味ではない。
平成23年度「国語に関する世論調査」では、本来の意味を回答した人は14.7パーセント、誤用の意味で答えた人は76.5パーセントといった結果になった。
語源は鎌倉・室町時代に色を売っていた若い男性を「若気(にやけ)」と呼んでいたこととされている。
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