コロナ自粛により自宅飯が増え、朝昼晩の食事づくりに疲弊している人が多いのではないだろうか。ほとほと疲れた家事担当者におすすめしたいのが『定番おかずがぜ～んぶおいしく冷凍できちゃった100』（主婦の友社）だ。筆者は小学生二人の母だが、今回の自粛期間中いちばん苦痛だったのが食事づくりだ。子育て、在宅ワーク、家事を同時にこなす日々の中で、何度もこの本に助けられた。今回は、本書100レシピの中から、実際に作ってみておすすめしたい、絶品レシピベスト3をお届けする。

仕込みも調理もほぼ10分

　ランキングを発表する前に、まずは本書のスゴいポイントを紹介したい。

・とにかく簡単
　材料を切って調味料を準備→保存袋に材料と調味料を入れてもみ込む→冷凍→食べたい日に加熱。下準備も調理も10分ほど。

・身近な食材だけ、家にある調味料だけ
　家庭でよく使われる食材＆調味料だけで作れる。

・家族みんなが好きな定番おかずだけ
「素敵な料理もオシャレなレシピも、子どもにウケなければ作れない」の悩みに着目し、“子どもも喜んで食べる”レシピを肉、魚バランスよく100品厳選。

・本がパタッと開いて調理しやすい
　すべてのページがパカっと180度開いて閉じない製本を採用し、本が閉じてしまうストレスがない。

発表！ 絶品おかずベスト3

【第3位】
さばのトマトソースソテー

　トマトソースの酸味がさばとよく合う。魚料理のマンネリ解消にも。

【材料（2人分）】
さば…1／2尾
トマト…1個（200g）
玉ねぎ…1／4個
ズッキーニ…1／2本（75g）

A　ローリエ…1枚
　　酒、オリーブ油…各大さじ1
　　塩…小さじ1／4
　　こしょう…少々

【仕込み】

①さばは半分に切る。トマトは1.5cm角に切る。玉ねぎは薄切り、ズッキーニは1cm厚さの輪切りにする。

②保存袋にAをまぜ合わせ、さばを入れてからめる。野菜を加えて空気を抜き、袋の口を閉じて平らにし、冷凍する。

【調理】
半解凍でフライパンに入れ、ふたをして中火にかける。トマトソースがトロッとするまで8～10分煮る。ズッキーニは火が通ったら先に取りだす。味をみて、塩、こしょうでととのえる。器にさばとズッキーニを盛り、トマトソースをかける。

【第2位】
豚のみそ漬け

　少ない調味料でパパッとつくれるから常時ストック。豚肉に味がしっかり染み込んでご飯がすすむ。

【材料（2人分）】
豚ロース肉（とんかつ用）…2枚
A　みそ…大さじ2
　　酒、砂糖…各大さじ1と1／2
水菜…適量

【仕込み】

①豚肉は赤身と脂身の境目に4～5カ所切り目を入れて、筋切りする。

②保存袋にAをまぜ合わせ、1を入れてもみこむ。空気を抜き、袋の口をとじて平にし、冷凍する

【調理】
解凍後たれを軽くぬぐい、あたためたグリルに入れて6～7分焼く。器に盛り、食べやすく切った水菜を添える。

【第1位】
チーズタッカルビ

　リピート率、リクエスト率ともにNo.1！ とろ～りチーズに子どもたちも大喜び。

【材料（2人分）】
鶏もも肉…1枚（250g）
キャベツ…200g
にんじん…1／5本（30g）
ピーマン…2個
A　酒、砂糖…各大さじ1
　　みそ…大さじ1と1／2
　　しょうゆ、ごま油…各小さじ2
　　一味とうがらし…小さじ1／4
ピザ用チーズ…50g

【仕込み】

①鶏肉は白い脂身を除いて一口大に切る。キャベツは4～5cm四方のざく切り、にんじんは短冊切り、ピーマンは乱切りにする。

②保存袋にAをまぜ合わせ、鶏肉を入れてもみこむ。野菜を加えて空気を抜き、袋の口をとじて平にし、冷凍する。

【調理】
半解凍でフライパンに入れ、ふたをして中火にかける。ときどきほぐしながら弱火にし、8～10分蒸し焼きにする。ふたをとって水分をとばしながら4～5分いためる。チーズを散らしてふたをし、とけたら火を止める。

　食材をまとめ買いし、一気に作って冷凍しておけば気持ちの余裕にもつながる。まずは掲載の3品から試すことをおすすめしたい。