“他人の悪口を言わない”ようにするには… 今日から1週間ゲーム感覚でスタートしてみよう!/神トーーク⑧
公開日:2020/6/20
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「他人の悪口を言わないほうがいい」科学的な根拠
「他の人の悪口を言わないほうがいい」
「他の人の批判はしないほうがいい」
よく聞く言葉ではありますが、その理由を科学的に解明してみましょう。
あなたが他の人の悪口を言っていたり、批判ばかりしていると、それを見た周りの人から「こいつは人の悪口を言う人だ」と認識されます。
そう認識されると、今度は周りの人は「もしかしたら私がいないところでは私の悪口も言っている“かもしれない”」と予測するようになります。
アメリカのオハイオ州立大学で行われた実験で、他人のことを積極的に褒める「ポジティブ・ゴシッキング(前向きな噂話)」をする人ほど、相手から親密感を持たれる傾向にあることが判明しています。また、この実験では、「第三者のネガティブな噂を流す人は嫌われる」という結果も出ています。科学的に見ても、他人を批判する人は嫌われることがわかっているのです。
心理学的にも人は「自分の悪口を言っているかもしれない人」には心を開きません。表面上のお付き合いだけにしておこうと思われ、人望を得ることも、人の心を動かすこともできません。ですから「人の心を動かす」影響力を手に入れるためには、人の悪口を言うことは絶対NGなのです。
とはいえ「他人の不幸は蜜の味」という言葉も存在するように、人の悪口や噂話は、私たち人間がついついしたくなってしまうことの1つでもあります。
では、人の悪口を言ったり批判をしたくなったりした時に、どうやったらグッと堪えることができるのか? 実は有効な対処方法があります。
それは、「なぜ、私は人の悪口を言わないと決めているのか?」という理由を明確にすることです。
私たちは“何の目的もなく”努力を続けるには、超人的な精神力を必要とします。
しかし、大きな目的や続ける理由があれば、信念を持って頑張ることができます。
【質問】 あなたが「人の悪口を言わない理由」は何でしょうか?
ちなみに、この回答例には次のようなものが挙げられます。
・自分の使っている言葉を子供が真似するから。「自分の子供には人の悪口を言うような人間に育ってほしくない」ため
・管理職である自分が悪口を言ったり批判ばかりしていては、部下が安心して相談しに来てくれないから。「安心できる職場の雰囲気を部下のために作る」ため
・人の悪口を言っていると、そういう話が好きな人が集まってしまう。「人の悪口を聞いていると気分が悪くなるので、そういう人を近づけない」ため
・人の悪口を言っていると顔に出る。悪口ばかり言っている人相では「理想とする人と結婚なんてできない」から
その人の立場や状況によって、理由は千差万別。理由には正しいも正しくないもありません。自分が「そのためだったら実行できる!」という理由を明確にしてみてください。
人の心を動かす「神トレ」
今日から「1週間、人の悪口を一切言わない、人の批判を一切しない」というゲームをスタートしよう。そして、達成した時のご褒美も決めておいてください。まずはゲーム感覚でスタートすることで自分の習慣として根付きます。