「やってみて気持ちがいいもの」があなたの体が求めるものです。
公開日:2020/6/10
14年間にのべ4万回以上の治療実績、Instagramフォロワー7万人超え! 「自分で治す」が身につくお店「オリーブ指圧治療院」金森晃平院長が体の不調を軽くするメソッド大公開。その場しのぎの対症療法でなく、原因まで考えて「くり返さない」「自分で治す」を目標とした金森院長の教えを、直筆イラストとともにぎゅっと1冊にまとめた『肩こり、腰痛、楽になる~ スキマ体操大全』(金森晃平/KADOKAWA)が遂に発売。体操を試してみて「気持ちいい」と感じたものが、あなたの体の不調を和らげてくれるものなのです!
スキマ体操ポイント① 自分の体が求めているものを「知る」
自分に合う体操を見つけるには、とにかく試すしかないのである。自分で試してみて「気持ちいい」ものだけを残せばいいのだ。つらいもの、痛いもの、がんばらなきゃできないものは続かない。そもそも、毎日疲れてヘトヘトだったり、症状があってつらいのに、それに加えてがんばることなんてできないのだ。意志や気合や根性は全てストレスになってしまい、自然と離れていくものである。
体のケアやメンテナンスはがんばるものではない。これをするとラクになるとか、調子がいいとか、気持ちがいいと思うものだけをすればいいのである。そうすることで「がんばろう!」ではなく、「またやりたい!」と思うので毎日続く習慣になる。
体操は簡単で見たことがあるものでかまわない。地味だなと思えるものが一番効果があったりするものだ。大切なのは自分に合うものを見つけること。これから紹介する体操はあなた自身の体のどこがこっているのかを見つけるチェックテストであり、気持ちいいと感じるものは自分に合った体操でもあるのだ。
スキマ体操ポイント② 壁を使って胸をのばす
1、 リラックスして背すじをスッとのばし、ひじから手まで壁(柱)にくっつける。ひじは90度くらいに曲げて、足は肩幅ぐらいに広げる。
2、 手からひじは壁にくっつけたまま、壁側の足を一歩前に出して軽くひざを曲げる。息を吐きながらゆっくり前に倒れると、胸がのびる。10~30秒キープ。
☆1~2を左右1セット。
ものたりない人は……
上半身を外側にねじると、さらに胸がのびる。
POINT!!
・腕をこまかく移動させながら、胸が一番のびる腕の高さを探してみよう!
・のびている胸のところに手を置くと、意識しやすい。
スキマ体操ポイント③ 背中と首を反らす
1、 リラックスして背すじをスッとのばし、腰のうしろで両手を組む。姿勢は立っていても座っていてもOK。
2、 ひじがのびるぐらいまで腕をのばし、肩甲骨がくっつくのを確認する。このとき、肩をすくめず、腕を力いっぱいのばさないように注意。
3、 息を吐きながら、上を向いて「1・2・3」で脱力。
☆1~3を3セット。
POINT!!
・首・肩・腰が疲れたらやってみよう!
・反腰さんは注意しながら行うこと。
スキマ体操ポイント④ 腰をゆるめる
1、 肩幅より少し大きく足をひらいて立つ。背すじはスッとのばしたまま、腰骨にひとさし指をひっかけるように手を添える。足は正面に向ける。
2、 足元に楕円をかくように、その場で腰をくるくると回す。勢いはつけずに、はじめは小さく回してもいい。
☆左右5回ずつ3セット(1セットからでもOK)
うまくできない人は……
左右にクネクネ動かすところから始めてみよう。その場でできる全身運動にもなる。
POINT!!
・肩もひざも脱力してリラックスして立つこと。
・腰を回してゆるめるとき、頭はそのままの位置でひざは曲げないようにする。肩は動いてもOK。
どうだっただろうか? やってみて「気持ちいい」と感じたものがあなたにぴったりの体操だ。それを続けていけば、猫背や骨盤の歪みからくる不調が徐々に軽減されていく……。それも自分が「気持ちいい」ものだから楽に続けられる。今回紹介したもの以外にも、本書にはそんな体操や解説が盛りだくさんだ。まずは自分にあった体操をひとつ選んで、仕事や家事の合間の「スキマ時間」にちょっとだけやってみよう。そうすることで体の不調を自分でメンテナンスできるようになっていく。最近疲れているなという人、忙しくてまとまった運動時間がなかなか取れない人、これまで体操が続かなかったという人にも、おすすめの1冊だ!