「1年後はこんな生活を送っていたい…」その目標設定、間違っていませんか?/神メンタル①
公開日:2020/6/22
「好きな時に、好きな場所で、好きなシゴトをする生き方」を実現するのに必要なのは、知識や手段ではなく“強いメンタル”です。強い心を作りだす科学的なメソッドを学んで、思い通りの人生を歩みませんか?
自分だけの生き方を見つける時代
「毎日をただこれまでと同じように過ごす」という「現実」。
でも、その「現実」は、必ず変えることができます。
これから、その「現実を変える」ということのメカニズムについてお話ししましょう。
あなたが、今の自分の現実を変えたいと思っているのなら……。
どのように変わったらいいなと思っていますか?
叶えたい夢は何でしょうか?
手に入れたいことには、どんなことがありますか?
「もっと自信に満ちて、人と堂々とコミュニケーションがとれる自分になりたい」
「もっとモテたい」
「仕事で出世をしたい」
「収入を増やしたい」
「毎月海外旅行に行きたい」
「素敵な人と出逢いたい」
まずここであなたにお伝えしたいのは、次の真理です。
「どんな願望であっても、実現するために必要なことは、もう決まっている」
これは、私自身が7200人を超える経営者、起業家をはじめ、弁護士、税理士、スポーツ選手、舞台女優、モデル、アナウンサー、歯科医師、学習塾経営者、サロン経営者などの多くの方々にビジネスや、人生を変える相談、アドバイスをさせていただいた中で、すでに実証済みの事実です。
【思い通りに生きる公式】
現実(未来) = ①目的地 × ②手段 × ③メンタル
今、あなたがいる現状および現実、そしてこれからあなたが手にする未来は、すべてこの公式で説明することができるのです。
多くの人が目標設定を間違えている
「あなたの目標は何ですか?」
「あなたが実現したいことは何ですか?」
「あなたは1年後の今日、どうなっていたいですか?」
あなたはこれらの質問に“即答”することができますか?
私はこれまで7200人を超える経営者、起業家をはじめとするさまざまな職種の方々の相談に乗ってきました。
その際にも、これらの質問に“即答”できた人はほとんどいませんでした。
「……うーん、そうですねえ……」
ほとんどの人が、即答ではなく、「聞かれたから、その場で考えて答える」というものでした。
「あなたの目標は何ですか?」
「あなたが実現したいことは何ですか?」
「あなたは1年後の今日、どうなっていたいですか?」
これらの問いに“即答できない”ということは、何を意味しているのか?
それは、あなたが「自分でどこに向かっているのかをわかっていない」ということです。
あなたの人生を、離陸して飛行している飛行機にたとえるとわかりやすいでしょう。
飛行機はもう空港から離陸している。飛行が始まっている。
それなのにその飛行機は「目的地がわかっていない」……大変なことですよね。
“行き先が決まっていない飛行機”をどう思いますか?
機長が「今どこに向かっている」と答えられない飛行機に、安心して乗っていられるでしょうか?
「いやいや、わざわざそんな飛行機に乗るはずがないでしょ」
そんな声が聞こえてきそうですが、では、あなたの人生はどうでしょう?
ほとんどの人が日常を「目的地を決めていない飛行機」のような状態で過ごしているのではないでしょうか。
(目的地もなく)ただ飛んでいる=ただ毎日を過ごしているだけの生活。
それでは、自分が実現したいこと、叶えたいこと、つまりは、目的地に行けるわけがありません。
「好きな時に、好きな場所で、好きなシゴトをして、思い通りの人生を生きたい」と私を訪ねてくださる方々に最初にする質問も、この「目的地の設定」に関することです。
「あなたは1年後の今日、どうなっていたいですか?」
この質問をすると誰もがその場で少し考えます。
そしてさまざまな答えが返ってきます。
・今よりもたくさんのお客さんに来ていてほしい
・出世していたい
・お給料が上がっていてほしい
・結婚していたい
・子供が欲しい
・会社を大きくしていたい
・お金持ちになっていたい
・自分を変えたい
・海外旅行に行きたい
・独立したい
・テレビに取り上げられたい
・オーディションに合格したい
・従業員を増やしたい
・後継者に事業を譲りたい……ほか
では、次はあなたへ質問しましょう。
「あなたは1年後の今日、どうなっていたいですか?」
この空欄に書き込める環境にはない人もいるでしょう。そんな場合は心の中で声にしてみるか、次のいずれかの選択肢を選んでください。
A 今よりも収入が上がっていたい
B 出世していたい
C 今よりも幸せになっていたい
D その他
実はこの「目的地の設定」、99.9%の人が設定の仕方を間違えているのです。
いや、間違えているどころか、自分が実現したいと思っていることが“絶対に手に入らない”ような設定をしています。
知らず知らずのうちに、自分自身に対して、実現しにくい形で自分の目標をプログラミングしてしまっている。だから、自分が手にしたい未来を実際に手にしている人が少ないのです。
望む未来を手に入れる2つの確認事項
では、何が間違っているのか?
たとえば、1年後どうなっていたいかで、先ほどの選択肢Aの「今よりも収入が上がっていたい」を選んだ場合……。
“今よりも収入が上がっていたい”というのは、「(今よりも)いくら上がっていたい」のでしょうか?
1万円? 5万円? 10万円? 100万円? それとも1000万円?
1年後に収入を1万円上げる場合と、1000万円上げる場合では、やり方も行動もまったく変わってきます。
これは当たり前のことですよね。
だからこそ、目的地は「明確」でなければならない。
ところが、多くの人が目的地を明確に設定しません。
「お金持ちになりたい」「今より幸せになりたい」「いい人と出逢いたい」「自分を変えたい」……これでは曖昧すぎるのです。
飛行機にたとえていえば、行き先を「南のほう」というくらいにしか決めずに飛行しているようなものです。そんな飛行機が「本当に行きたいと思っている場所」の空港に着陸するわけがありません。
では、なぜ飛行機はきちんと目的地にたどり着けるのか?
それは、「目的地に向かっているか、航路からずれていないかを常に確認しているから」「自動運転や、ナビゲートに目的地をセットして、どこに向かっているのかを常に“忘れないように”しているから」です。
これを私たちの日常生活に置き換えるとどうでしょうか?
ある調査によると、年始に立てた目標をその年の12月に覚えている人は10%もいないそうです。
これこそまさに、目的地(目標)は設定したけど、飛んでいるうちに“今どこに向かっているのかを忘れて”そのまま飛行を続けているようなもの。
これでは目的地にたどり着けないのも納得のはず。
ですから、私も経営者の方に個別にアドバイスをしたり、クライアントの方にお会いする際には、自分たちの行き先を常に忘れないように、必ず「今はどこに向かっていますか?」の質問を投げかけています。
あなたという飛行機が目的地に正確にたどり着くためには、
①「ここ以外ない」というくらい目的地を明確に設定すること
②目的地から常に目をそらさない(忘れないようにする)こと
この2つが重要なのです。