物事を新しく始めるときに感じる”不安”…その原因と対処方法/神メンタル⑤
公開日:2020/6/26
「好きな時に、好きな場所で、好きなシゴトをする生き方」を実現するのに必要なのは、知識や手段ではなく“強いメンタル”です。強い心を作りだす科学的なメソッドを学んで、思い通りの人生を歩みませんか?
「心理学的ホメオスタシス」の発動を感じ取る
では、あなたの変化を最もジャマするものは、何だと思いますか?
それは、あなたの「脳」です。
あなたは、生きていく上であなた自身の脳が最優先に考えていることを理解していますか?
生きていく上であなたの脳が最も大切にしていること……。
それは、「死なないこと」です。
つまり、あなたの脳は「(あなたの)生命の維持」を最優先に考えている。
ですから、あなたが「今、生きている」のであれば、脳はあなたが何か新しいことを始めようとしたり、何かにチャレンジしようとすると、あなたが変化しないように、あの手、この手を使い全力でジャマをします。
「“今の状態”で生きていられるんだから、何かを変える必要はないだろう」「頼むからチャレンジだとか余計なことはしないでくれ!」といわんばかりに。
何かを始めようとしたら、ある時は「不安」という感情を生み出したり、ある時は「寂しさ」という感情を生み出したり、また、ある時は「自分にはできない理由」を探してきたり、同じことをして失敗した人の例が目につくように(気になるように)したりと、全力であなたの変化を止めようとします。
あなたにもそんな経験があるのではないでしょうか。
もちろん私にもありますし、これまで大きな成果を残してこられた私のクライアントにもあります。
このようなあなたの脳の「変化を止めようとする働き」のことを、専門的には「心理学的ホメオスタシス(心理学的恒常性)」といいます。
あなたの脳が最優先にしているのは、残念ながら「今のままのあなたでいること」。
心理学的ホメオスタシスこそが、「あなたの変化をジャマする最大にして最強の力」であるわけです。
ここで大切なのは、まずは「自分が変化をしようとしている時には、心理学的ホメオスタシスが働くのだ」という事実を知っておくということです。
知っているのと、知っていないのでは、その時にとれる行動も大きく変わるはずです。
私も何か新しいことを始める時はドキドキしたり、不安を感じたりします。
でも、そんな時にも「ああ、これは“心理学的ホメオスタシス”が発動してるんだ」と考えれば、すぐに冷静になれます。心理学的ホメオスタシスの存在を知らなければ、その時の不安感や感情に戸惑い、右往左往しているかもしれません。
自分を変える行動をする前に、自分の変化を妨げる力を知っておくことで、あなたが実現したいことを叶えるスピードも自動的に速くなるのです。
そう、いち早くバケツの穴に気づくように。