「京都文学賞」の募集がスタート。京都が題材の小説ならジャンル不問! 最優秀賞は100万円&出版化
公開日:2020/6/17
「世界文化自由都市宣言」40周年を契機に昨年創設された「京都文学賞」。“京都”を題材とする小説を「一般部門」「中高生部門」「海外部門」の3部門で全国から公募し、新人作家の発掘や育成を目指す。第1回募集では、3部門で計537点の作品、定員40名に対し87名の読者選考委員の応募があり、一次、二次、最終選考を経て、一般・中高生部門の受賞作各2作品及び海外部門の奨励作2作品が選定された。一般部門の受賞作2作品は協力出版社からの書籍刊行が予定されているという。
第2回となる今年も、作品と読者選考委員の募集が始まっている。作品の選考は、書評家などの専門家による一次選考、一般募集の読者選考委員による二次選考、一部の読者選考委員と京都ゆかりの著名人による最終選考というプロセスを辿る。ちなみに京都を題材にした小説であれば、純文学、ミステリー、ホラー、ファンタジーなどジャンルは問わないので、比較的自由度の高い文学賞と言えるだろう。
また気になる最終選考査員だが、今年も、『麦ふみクーツェ』『ある一日』『悪声』など数多くの小説やエッセイを手掛ける作家・いしいしんじ氏、『カフーを待ちわびて』『楽園のカンヴァス』『異邦人(いりびと)』などで人気の作家・原田マハ氏、元編集者の評伝作家・校條剛(めんじょうつよし)氏の3人がつとめるという。
賞の詳細もご紹介しよう。
<一般部門>
最優秀賞・1点⇒賞金100万円、出版化
優秀賞・1点⇒賞金50万円
<中高生部門>
最優秀賞・1点⇒図書カード10万円分
優秀賞・1点⇒図書カード5万円分
<海外部門>
最優秀賞・1点⇒賞金10万円
「京都文学賞」には、第1回からの協力会社として、KADOKAWA、 河出書房新社、幻冬舎、講談社、集英社、新潮社、PHP研究所、文藝春秋が継続するほか、第2回から新たに、朝日新聞出版、光文社、小学館、祥伝社、早川書房、双葉社、ポプラ社が名を連ねる。さらに、京都にゆかりのある人気作家の綾辻行人氏、藤野可織氏、望月麻衣氏、森見登美彦氏のほか、今年は、澤田瞳子氏、川越宗一氏のアンバサダー(応援大使)就任が発表されている。
作品の応募締め切りは2020年9月14日(月)まで。また読者選考委員も、全体40名のうち第1回から30名程度が継続の予定で、残りの10名程度を7月31日(金)まで募集している。
読者選考委員については、柴崎友香著『きょうのできごと』(河出文庫)の400字感想などいくつか応募条件があるので詳細は、「京都文学賞」公式サイトを確認しよう。新たな才能を発掘したいと考える読書好きは、選考委員に応募してみるのも面白そうだ。Twitter、フェイスブック、インスタグラムといったSNSでも「京都文学賞」の情報が発信されているので、ぜひこちらも覗いてみてほしい。
◆「京都文学賞」公式サイト
https://kyotobungakusyo.com/
◆「京都文学賞」公式SNS
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