リモート会議やオンライン飲み会で即活用したい3つのポイント! 話下手でも気持ちよく会話を続けるコツ
公開日:2020/6/19
日常生活を送るうえで欠かすことのできないのが会話。でも、会話の中心にいるのは、自信満々でおもしろい話をする人や、みんなの納得するような話ができる「会話猛者」たちばかりというイメージだ。
「私はおもしろい話もできないし、黙っておこう…」
「話下手だから、みんなを退屈させちゃう…」
と思ってしまったそこのアナタ! 「会話上手=話上手」だと勘違いしていないだろうか?
『会話が上手い人 下手な人』(森優子/かんき出版)を読めば、きっとこれまでの考え方が一変するはずだ。本書では、会話上手な人ほど聞き上手であるという事実や、会話の上手い人の特徴などを紹介。会話上達へのヒントが詰め込まれている。
また、最近急速に広まったリモート会議やオンライン飲み会でも使える会話テクニックも盛りだくさん。その中からすぐに使えそうなポイントを3つ紹介したい。
相手が何を考えているのか、考えながら話を聞いてみよう!
会話とは、話し手と聞き手がいて初めて成立するもの。いくら話術に長けていても、ひとりで話をしてばかりいては会話上手といえない。だからこそ、「相手の話を聞く」ことにまず意識を向けてみよう。
会話上手になるために大切なのは、相手の気持ちになって話を聞くこと。自分の話を親身になって聞いてくれる人に、嫌な気持ちを抱く人は少ないだろう。
もし、相手も会話が苦手そうであれば、こちらから質問してあげよう。そのときは、ただ黙って話を聞くのではなく、適度に相槌を打ち、「あなたの話をきちんと聞いていますよ」というアピールをしてみる。すると、相手は「話を聞いてくれている」と安心して話を続けやすくなるはずだ。このリアクション術は、直接対面ではないオンライン飲み会の場でもすぐ活用できそうだ。
相手が話したいことを先読みして、質問してみよう!
友達が「外出自粛だったから、時間をかけて料理を作ってみた」と写真を見せてくれた――そんなときこそ会話を盛り上げて相手との距離を縮めるチャンスだ。
「へー、そうなんだ。すごいね」とだけ、アッサリ答えてはもったいない。「すごいね! なんていう料理?」「結構手が込んでいそうだけど、料理得意なの?」など、相手が話す内容が広がるように質問してみよう。すると、アラ不思議。相手はどんどん料理にまつわるエピソードを披露してくれるだろう。
相手から話を引き出してもらうと、なんだかうれしくなってしまい、聞いてくれている相手に親しみを感じてしまうもの。実はこれは、カウンセリングや介護の現場でも使われている会話術だそうだ。もしお近づきになりたい人がいたら、こんなことをヒントに会話を進めてみよう。
相手のお誘いやお願いを“やんわり”断るコツ
一度引き受けてしまったことを改めて断るのは気が引ける。でも、我慢し続けるのはもっと辛い…。そんな繊細なアナタに、相手のお願いを断っても嫌われない、魔法のようなテクニックを紹介したい。
例えば、予定の合わない飲み会に誘われたとき、アナタならどう返事をするだろう?
「この日は〇時から〇時まで予定があって、その後○○に行くから…」と長々と理由を並べてしまっていないだろうか。丁寧に話しているつもりでも、これでは延々と言い訳を聞かされている相手がイライラを募らせてしまうかもしれない。
上手に断ることができる人は、「誘っていただきありがとうございます! でも、その日は先約があって行けないんです」とはっきり相手に伝える。
ポイントは、最初に「ありがとう」というプラスの言葉を入れること。加えて、シンプルに結論を伝えることで、角が立たず断ることができるのだ。
ただ、最近広がっているオンライン飲み会では、「予定があって」や「終電があるから」という言い訳が通用しにくいのが難点。Wi-Fiの調子や自分の体調が悪いなど、何度も使える手ではないが、そんな一工夫が必要かもしれない。さらに、リモートでは直接顔を合わせていない分、いつもより“相手を気遣う心”を大切にしよう。
本書には、他にも「信頼を勝ち取る会話術」や「相手を喜ばせる会話術」など、会話が上手くなるためのヒントがまだまだ詰め込まれている。
もし会話下手だと悩んでいるなら、まず覚えておきたいのは無理して話さなければと気負いすぎないこと。会話が上手い人と下手な人の比較も紹介されているので、普段の自分と照らし合わせて上手なパターンを真似してみてはどうだろう。
文=冴島友貴
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