よく聞く「つみたてNISA」って本当にお得なの?【役立つ FPネタ】
公開日:2020/7/2
投資や資産運用をやってみたい。社会人生活に慣れ、お金がたまり始めてくると、そのままではもったいない気がしてくる。とはいえ、もちろんうまくいくかはわからない。一歩踏み出すのなら、まずはきちんと勉強しておきたい。
そこで、「お金に強くなる」手段として、ファイナンシャルプランナー(FP)の資格を紹介する。FPとは、顧客のライフプランを実現するためにサポートを行い、問題を解決する仕事だ。他人のライフプランにアドバイスができるということは、もちろん自分の人生でも役に立つということ。投資や資産運用の基礎知識も、このFPを勉強すれば手に入る。
よく聞く「つみたてNISA」って何? 何がお得なの…?
たとえば、最近よく聞く「つみたてNISA」。お得だという話を聞き、気になっている方も多いのではないか。しかし、どれくらいお得なのか…は少しわかりづらい。まずは、そもそも税金がどうなっているかを知る必要がある。
金融商品の税金は、もうけの20%というのが原則だ。上場株式等の配当や譲渡益は、なんと20.315%も税金がかかる。たくさん儲けている人は、これくらい払えるだろう。しかし、投資を始めようとしている人には、尻込みしてしまう割合かもしれない。
そこでNISA(少額投資非課税制度)が登場する。まず、一般NISAは、上場株式などの新規購入分を対象に、毎年120万円・最大5年間を上限として、その配当や売却益を非課税にする。さらに、長期積立投資に特化したものが「つみたてNISA」だ。非課税投資枠が年間40万円になる代わりに、期間が最大20年間になる。20%もの税金が非課税になるのだから、そのお得さがわかるだろう。
FPの勉強をしようと思い立ったら…
FPの試験範囲は、他にも年金、住宅ローン、医療保険などがある。どれも、身近なお金の問題ばかりだ。資格を取れば、金融機関や不動産会社で企業内FPとして活躍したり、独立してFP事務所を設立したりすることができる。
まずはFP技能士3級の受験が一般的。合格に向けて効率よく勉強したければ、『スッキリわかる FP技能士3級 2020-2021年』(白鳥光良、深谷康雄/TAC出版)がおすすめだ。FPの試験は、範囲が膨大であるものの、よく出る箇所はある程度決まっている。本書は、FP技能士3級の頻出論点を押さえ、短期間で合格ラインを超えることを目指す。学んだ内容が定着しているか試せる問題もついているから、繰り返し解いて知識を確実なものにしてほしい。
FPの勉強をしてお金に強くなれば、仕事の可能性が広がるだけでなく、自分のライフイベントにおけるお金の心配がいらなくなる。お金の不安が広がる今だからこそ、勉強してしっかり人生計画を立てよう。
文=中川凌