おからで腸活!? じつは低カロリーなだけじゃない! おいしい&カラダが喜ぶ「おから美腸レシピ」【作ってみた】

暮らし

公開日:2020/6/30

『おいしく食べてキレイになる! おから美腸レシピ』(藤橋ひとみ/ベストセラーズ)

 最近ではダイエット食材として注目されている「おから」。料理を低カロリーに変える置き換え食材というイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。

 じつはおからは低カロリーというだけでなく、私たちをカラダの中からキレイにしてくれるパワーを秘めた食材。それを教えてくれるのが『おいしく食べてキレイになる! おから美腸レシピ』(藤橋ひとみ/ベストセラーズ)です。

 本書はおからや腸活について、楽しく読んで学べるレシピ本。食物繊維の宝庫で、カラダに必要な栄養成分を多く含んでいるおからは、腸内環境を整える=腸活にうってつけの食材なのだといいます。

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おからで善玉菌の活動をサポート&腸内をキレイに!

 おからに含まれる食物繊維とオリゴ糖は、体によい働きをしてくれる善玉菌のエサになり、腸内環境を整える作用があります。さらに食物繊維は体内で消化吸収されないため、便のカサ増しをして便通をスムーズにし、腸内をお掃除してくれる働きがあるのだそう。

 腸がキレイになれば善玉菌がより活発に働き、ビタミンの産生や免疫力もUP! こうして私たちを内側からキレイに、健康的にしてくれるのです。

 美腸づくりにうれしいおからは、ほとんど味がなく料理の味を邪魔しないのも特徴のひとつ。とくに粉物やひき肉を使った料理と相性抜群! そこでさっそく、本書のおからを使った美腸レシピを作ってみました。

ふわふわで低カロリー! お好みおから焼き(pp.46~47)

お好みおから焼き

 おからとキャベツをたっぷり使ったヘルシーなお好み焼き。すりおろした山芋入りで、ふわっとした仕上がりがうれしいレシピです。

 作り方はおから、キャベツ、山芋、卵、水、片栗粉などの材料をボウルに混ぜ、お好み焼きのタネを作ります。フライパンに油をひいて熱し、お好み焼きのタネを流し込み、上に豚肉をのせます。表面が焼けたら裏返し、中まで火を通すようにじっくりと焼いたら完成。お好み焼きソースやマヨネーズ、かつお節などをトッピングしていただきます。

 表面はサクッ、中はふわっ、トロッとしたお好みおから焼きは、健康にいいから…ではなくて、おいしいからまた食べたくなるクオリティ! トッピングに気を遣う必要はありますが、これで低カロリーなら文句なしの1品です。

青のりの風味がアクセントに! お月見つくね(pp.82~83)

お月見つくね

 鶏ひき肉とおからを使ったヘルシーつくね。鶏ひき肉100gに対して、使用するおからは70g。この割合で作ってみると、おからのモサモサ感が気にならず、しっかりお肉を食べている感じがします!

 作り方は下味をつけた鶏ひき肉、おから、刻んだ長ねぎ、青のりなどを混ぜてタネを作り、8等分にして丸く形成します。油をひいたフライパンで両面を焼きます。焼けたら醤油、みりん、砂糖、水を混ぜたたれをフライパンに加え、絡めて完成。別添えで黄身を用意していただきます。

 つくねはぎゅっと固めの食感で、かなり満足感アリ! おつまみにも、メインおかずとしても活躍してくれそうです。口の中でふわっと広がる青のりの風味もいい感じ。黄身はもちろん、七味唐辛子やマヨネーズをトッピングするのもオススメですよ。

りんご&シナモンのスティックパイ(pp.102~103)

りんご&シナモンのスティックパイ

 本書には、おからを使った罪悪感少なめのスイーツレシピも! パイ生地の代わりに生春巻きの皮を使うことで、オーブントースターで手軽にお菓子作りにチャレンジできます。

 パイの中身(フィリング)は、電子レンジで作ります。りんご、レモン汁、砂糖、おからを耐熱ボウルに入れて電子レンジで加熱。いったん取り出し、シナモンパウダーを加えてよく混ぜたら、再度加熱してフィリングの完成です。生春巻きの皮でフィリングを包み、オーブントースターで表面がこんがりするまで焼いたら出来上がり!

 アツアツを食べてみると、サクッとした生地の中からジャムのようにトロッとしたりんごのフィリングが出てきます。「言わなきゃ気づかれないのでは?」というくらい、おから感はゼロ。シナモンが香り、お手軽に作ったとは思えない本格的な仕上がりでした。

 本稿で紹介したものも含め、本書のおからレシピラインナップは全56品。本書でおからの魅力を学んだあとは、さっそくおいしくてカラダにもうれしい美腸メニューを食卓に並べてみては?

文・調理=ひがしあや