欲しいものがあるけど高い…そんな問題は「精神的埋蔵金」で解決‼『棺にコスメ』⑨
公開日:2020/7/10
圧倒的筆力で美容好きに人気を誇るブログ「棺にコスメ」がダ・ヴィンチニュースに登場! あなたの顔と美容魂をブチあげる魂の美容エッセイをお届けします。
美容に邁進していると必ず、目の前に立ちふさがる如何ともしがたい「限界」がいくつか見えてきます。たとえば、
お金がない。
もーすっごい早い。食い気味で見えた。
そうです。「お金」という限界です。
こればっかりは身も蓋も底も取っ手もない。
以前は「どこにお金をかけるべきか」というテーマで書かせていただきましたが、今回は「お金をどう調達するか」という、これまた千差万別であろうテーマについて考えみたいと思います。
まず、第一に欲しいものは私にとって大体高いという問題があります。
しかし私の知る限りですが、たとえお金持ちだとしてもお金持ちの基準があり、「これ高いな」と思ったり迷ったりする感覚自体はそれほど私達庶民と遠くないように思います。
故に、美容に使える「実質額」についての考察は不毛かつ重要ではないのかもしれません。
あれが絶対に欲しい、でも、お金がない。そんな時にどうするかが大事なのです。
私は決して諦めない。
明確な理由がある時は買う。勢いでしかない時もわりと買う。
なぜなら、いつでもその気になれば掘り起こせる精神的埋蔵金があるからです。
「精神的埋蔵金」とは、自分流のロジックや、謎の計算式や謎の換算によって捻出できる美容代のこと。皆さんにもきっとあるはずです。
最もポピュラーな精神的埋蔵金の名目は「自分へのご褒美に」というものでしょうか。
これは非常に健全な掘り起こしですね。
何かを成し遂げたことや人生の記念日や節目への対価。
欲望に爽やかに前向きで、こういうふうに埋蔵金を掘り起こす女性は、非常に可愛いらしいなぁと思います。
「明日からしばらく納豆式」や「明日からスタバは減らす式」など、支出の一部を減らす計算式で掘り越せる精神的埋蔵金もありますね。
これが節約という現実的な資金捻出ではなく、あくまで精神的な範囲に値するのは、言うて実際に納豆ばかりにしたことはないしスタバを減らせた試しがないからです。
こういう女性もまた、欲望にお茶目に振り回されて可愛らしいのではないかなぁと思います。
もっと大物を手に入れたい時は「エステ換算法」。
「エステに行くことに比べたら安いな」という埋蔵金の扉を開ける魔法の鍵。
一体今までどれだけ財布の紐をガバガバにしてきたことでしょうか。
ちなみに、類は友を呼ぶのでしょう。
私の周りの友達もよくそう言って大物を購入してますし、お互い帰路に立たされてる時は、「エステに行くことに比べたら安いよ!」は励ましのパスをしょっちゅう送り合っては清水の舞台から突き落とし合ってます。
そして、「でもさ、エステも結局行くよね」とどちらからともなく話して無言になります。
行く。結局行く。
むしろ大物購入によって美容好奇心のブーストがかかっちゃって余計に行く。
しかし、更に屈強で見上げるような高価なものとなると、やはり難航することになります。
私自身、最長で10年かけて探し続けた案件もありました。
埋蔵金はねぇ〜が〜!
あります。
ありますよ、ね?
あの精神的埋蔵金。
皆さんも知ってるはずですよ。そろそろ掘ってるはずですよ。
それは、「整形換算法」です。
私は昨年から本格的に掘り始めたのですが、「整形することに比べたら安いな」のパワーはすごいですね。
掘ったら当たる掘ったら当たるで、富が溢れちゃって溢れちゃって。がっぽがぽです。※気のせいです
いよいよ整形換算でも折り合いがつかなくなったら、最終的に「買えぬなら 買ってみせよう ホトトギス」と一句詠んで買うという暴挙に出ます。我ながら、全く意味が分かりません。
このような雑で整合性のとれない精神的埋蔵金に手を出すことは真似しないでください。
あと、普通に収支の計算をしてやりくりするか稼ぐのが一番無難だという正論も付け加えておきます。
しかーーーーーーし!
しかしだ。
人生には、様々な事情、環境の変化、避けられない大きな情勢の波などがあります。
美容生活水準を落とすことが恥ずかしいとか惨めなことだとは思わないで欲しいです。
私は思いません。
いつでも最低限の超厳選美容ライフスタイルにできる自信と誇りがあります。
最低限は最強だからです!
色々挑戦して冒険して体験しておいて、そういう時にこそ本領発揮させないでどうするよって。
1年間、美容の出費を最低限に抑えることが、中長期的に見て得策だと判断したなら、躊躇なくそうします。きっとたまには愚痴るけど。
ヒツコス
人気美容ブログ「棺にコスメ」ブロガー。アトピー肌を克服してメイクと美容と筋トレに爆進中の40歳。自称酸化&糖化ヘイターのインナーケア好き。「生きてく限りメイクする」がモットー。いつだって照準はブラピ。
イラスト:シュシュ