「ガラス」の器の使い方で生活はもっと豊かになる! 人気インテリアスタイリストが提案
公開日:2020/7/22
冷たいドリンクを飲むとき、グラスを使う方が多いと思います。こうした「ガラスの器」は私たちの暮らしに馴染み深いものですが、「冷たい」や「夏」のイメージが強く、それ以外のシーンで使ったことがない方もいるのではないでしょうか。
人気インテリアスタイリストのみつまともこさんは、「食卓にはもっとガラスを取り入れられ、インテリアとしても飾ることができる」といいます。例えば、耐熱ガラスのティーポットやオーブン調理用の器。グラスにしても、ワインを味わうためのいろんな形があり、デザートの容器にも利用できます。あるいは、花器としてガラスが使われているのを見かけたことがあるかもしれません。
そんなガラスの魅力や楽しみ方を、みつまさんが写真を添えて紹介してくれているのが『暮らしの図鑑 ガラス 楽しむ工夫×基礎知識×注目の作家・ブランド50』(翔泳社)です。
ガラスといえばドリンクという固定観念に囚われず、みつまさんは衣食住にどうやってガラスを取り入れるかを提案。いつもの生活にガラスが入り込むことで、新鮮でクリアな気持ちになります。今回は、飲み物の容器としてはもちろん、そのほかのアイテムや使い方を本書から紹介します。
小鉢としてガラスを使ってみる
豆腐といえば陶器の器に乗せるのが定番ですが、あえて小さめのグラスに。食材が目立つようになります。
普段、グラス以外にガラスの食器を使うことはあまりないかもしれません。みつまさんは、「小鉢として使ってみることで食卓に登場する機会を増やすことができる」と提案しています。また、食器の下にガラスのプレートを重ねることで、ガラスの素材感をより楽しむこともできます。
「冷たい」「熱い」を両方味わう
涼しげなイメージのあるガラスは、もちろん「冷たい」を味わうのに最適です。冷えたビールはやっぱりグラスで飲み干したいもの。専用のグラスもあり、注ぎ方も含めてこだわりのある方が多いのではないでしょうか。
一方、耐熱ガラスもよく使われています。ガラスのティーポットは茶葉から色が染み出していくのに目が奪われ、コーヒーメーカーはコーヒーが少しずつ滴り、フィルターに色が染みていく様子を楽しめます。ガラスのグラタン皿などもあり、当たり前のように使っている食器や調理器具でも、実はガラス製のものが販売されていることは少なくありません。
また、みつまさんはサラダをガラスの器に盛りつけるのをおすすめしています。調理用のボウルをそのまま使用してもよいとのこと。花を活けるように野菜を飾ることで、体にも目にも嬉しい一品ができあがります。そういえば、ジャーサラダが流行したことがありましたね。
ガラスを飾る、ガラスで飾る
ガラスは透明であるだけでなく、丸みのあるフォルムがあたたかみを感じさせます。そのため、棚に並べておくだけでも楽しげな雰囲気を演出してくれます。お店のガラス食器コーナーに同じ空気を感じる方もいるのでは? みつまさんは透明なガラスだけでなく、色ガラスや不透明なものも混ぜてメリハリや高低差を出すことが飾りつけのポイントだとしています。
写真のように、カトラリーや調理器具の収納スペースとしても使えるガラス。ごちゃっとしてしまいがちなレードルやターナーも、ガラスに収納することでキッチンを彩るインテリアになってしまいます。
もしくは、ガラスの透明感をより活かす方法として、ショーウィンドウに見立てるのはいかがでしょうか。みつまさんは写真やアクセサリーを瓶に入れて飾ってみることを提案しています。写真を入れるくらいなら誰でもできそうです。
ガラスで素敵に収納する
最後に、収納容器としてガラスを使ってみましょう。味気ないケースに収納するよりも、中身が透けて見えるガラスを。食材だけでなく、お菓子や文房具など、種類ごとにまとめてガラス容器に入れてみると、なぜか素敵に見えてきます。中に何が入っているかも分かるので、必要なものをさっと取り出すときに便利です。
注目のガラス作家・ブランドも
本書ではこのほかに、いま注目のガラス作家やブランドを紹介。気になる作品が見つかったら、暮らしのちょっとしたアクセントにしてみては? また、コラムとして「ガラスと楽しむための基礎知識」が掲載されており、ガラスの素材や歴史などが解説されています。
安価で手に入りやすいガラス製品ですが、今回紹介したように使い方はいろいろ。「お店で見たあのアイテム、どうやって使うんだろう?」と疑問に思っていた方も、ぜひ本書を読みながらご自身で使い方を見つけてみてください。
なお、7月28日(火)まで、本書と同じ「暮らしの図鑑」シリーズの「うつわ」「布」「お茶の時間」「薬膳」「グリーン」を無料公開しています。もし興味がありましたら、チェックしてみてはいかがでしょうか(閲覧には「みんなの暮らし日記ONLINE」への会員登録が必要です)。