「食欲との戦い」に勝つために、「ウソの食欲」を見抜こう/きれいな女優がやっているやせメンタルのつくりかた⑥

健康・美容

公開日:2020/7/23

やせメンタルとは、「やせる」ための「メンタル=心」です。どんなにストイックにダイエットをしても、「でぶメンタル」のままだとリバウンドしてしまいます。ダイエットとはつまり、「やせメンタル」と「でぶメンタル」の闘いです! 「やせメンタル」を身につけて、理想の体型を手に入れましょう。

『きれいな女優がやっている やせメンタルのつくりかた』(鰐渕将市/アスコム)

空腹の理由を言葉にし「ウソの食欲」を見抜く


その食欲が「ウソ」だとわかったら「置き換えアクション」でスルー!

 第2章のテーマは「食欲との闘い」。

 もっとも強力なやせメンタルとは、ずばり、食欲のコントロールです。

 食欲は、人間の三大欲求のひとつとしてあなたの行く手を阻む巨大な壁。食べすぎれば、当然のごとく体は大きくなっていきます。しかし、「置き換えアクション」をしっかりとおこなえば、食欲をコントロールできるようになるのです。

 それには、強い意志が必要では?

 いいえ、簡単です。「ウソの食欲」に気づくことさえできれば。

 まず、「お腹がすいた」と感じたときに生まれる食欲には、「代謝性食欲」と「認知性食欲」のふたつがあると言われています。

 代謝性食欲とは生きるための生理現象。すなわち、体が栄養を必要としたときに感じる食欲です。一方、認知性食欲とは、「12時になったからお昼食べよ」「この番組で紹介しているスイーツ、めちゃくちゃおいしそう! スイーツ食べたい!」など、外部の刺激によって生まれる食欲です。ストレスによる過食も、この認知性食欲で、空腹からくるものではないため「ウソの食欲」などと呼ばれることもあります。

 やせメンタルの持ち主は、「ウソ」を見抜くセンスを持っています。

 大切なのは、いま感じている食欲が本物かどうかを見抜くこと。

 そのためにまず、感じている空腹感を口に出してみましょう。

 いま目の前にある食べ物、自分の状態、周囲の環境。すべてを言葉にすることで、その食欲の「ウソ」を暴くのです。

「日曜の午後3時。私はいま、家のソファでテレビを観ている。おいしそうなスイーツが画面に映っている。私は、食べたいと思っている。今日は雨で外出できないし、最近仕事でミスをして落ち込んでもいる」

 こうして口に出すと、ふたつのポイントが見えてきます。

 ひとつはもちろん、テレビに映るおいしそうなスイーツ。もうひとつは、うっとうしい天気や仕事のミスでストレスを抱えていること。

 さあ、あなたの食欲は、代謝性食欲と認知性食欲のどちらだと思いますか?

 もちろん「ウソ」の食欲、認知性食欲ですね。

 こうして「ウソ」と認定できたら、「置き換えアクション」を取り入れてみましょう。歯をみがいたり、水を飲んだり、深呼吸したり、ストレッチしたり、シャワーを浴びたりして、食欲をあおる刺激から、気分を変えてみることです。

 体が心地よいと感じるものを置き換えアクションにすることで、体との会話が生まれ、食欲をコントロールできるようになります。

 食欲を恐れず、その正体を見極め、置き換えアクションをする。こうして「ウソ」の食欲と向き合う気持ちが芽生えれば、あなたのやせメンタルもレベルアップです。

わくわくPOINT

その食欲が「ウソ」だとわかれば「置き換えアクション」でコントロール!

<第7回に続く>