「10日以降」「10日以後」は10日を含む? 含まない?/毎日雑学
更新日:2021/4/21
身近なのに意外と知らない身の回りのモノの名前の由来や驚きの事実。オフィスで、家庭でちょっと自慢したくなる、知っておくだけでトクする雑学を、毎日1本お届けします!
この雑学では「以降」と「以後」の意味と使い方、当日を含むか含まないかなどをわかりやすく解説します。
雑学クイズ問題
【以上、以下、以降、未満の使い方で間違えているものは? 】
A.18歳以上(18歳を含む)
B.20歳未満(20歳を含まない)
C.10月20日以降(20日を含む)
D.30度以下(30度を含まない)
答えは記事内で解説していますので、ぜひ探しながら読んでみてくださいね!
以降と以後の意味と使い方!当日を含む?含まない?
【日本語にはややこしい言葉が多い 】
日本語は、英語圏の国では習得難易度の高い言語だと言われています。そして、日本人ですら日本語を上手く使いこなせていない場面がたくさんあるのです。
そのややこしい日本語の中でも「以降」や「以後」などについて、なんとなくでしか意味を理解していない人は多いのではないでしょうか? 似たような言葉に「以上」「以下」「未満」といった言葉もありますが、意外と意味を間違えて覚えている人も多いようです。
例えば「5歳未満のお客様は無料」となっているお店でなどでは、「5歳を含むのか含まないのか」で状況は全く違ってきますよね。では「以降」「以後」「以上」「以下」「未満」の意味を整理してみましょう。
【「以降」と「以後」の意味について 】
それではさっそく「以降」や「以後」の意味について解説していきます。
まずは「以降」ついてですが、これは「○○(主に時間など)より後」という意味です。また、「以後」も「以降」とほぼ同じ意味だと考えて問題ありません。
ですから、「今月の10日以降」や「今月の10日より以後」といった時には、その当日(10日)を含むものだと考えてください。同じように、「10時以降」「10時より以後」の場合にも、10時は含まれます。
「以降」と「以後」のどちらにも含まれている「以」という漢字ですが、元々は「用いる」という意味で使われる言葉であり、「~をもって」や「~より」といった意味があります。
そのことから、「以後」については「~より後」、「以降」については「用いて降りる(つまりこの時をもって降りる)」といった意味になります。「以上」や「以下」についても同じ「以」という漢字使うことから、「30度以上」「30度以下」といった場合は、その数値(30度)を含むこととなります。
【「以降」や「以後」の使い方について 】
続いて「以降」や「以後」の使い方や違いについて解説していきます。
実は「以降」と「以後」については明確な使い方や意味の違いはありません。どちらかといえば「以降」の方が「その日やその時間からずっと」といった使い方をされて、長い期間を表現する時に使われます。「明治時代以降」といった使い方をすることも多いですね。「以後」については、その日やその時間を起点として「以後、気をつけます」などその日からすぐである時に使うことが多いようです。
以上が「以降」や「以後」の意味や使い方についてでしたが、いかがでしたか?
それでは雑学クイズの正解発表です、答えはもうお分かりですよね?
雑学クイズ問題解答
雑学クイズ問題の答えは「D.30度以下(30度を含まない)」でした!
まとめ
「以降」や「以後」については「○○(主に時間)より後」という意味で使われる。
「以」という漢字には「~をもって」や「~より」といった意味があることから、「以降」と「以後」が「○○より後」という意味となる。
「17時以降」や「17時以後」は17時を含む意味で使われる。
「以上」や「以下」などの「以」を使う漢字は基本的にはその数値を含むものを表す際に使われる。
※提供している情報には諸説ある場合があります。ご了承ください。
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