スマホに人格を操られるな…! コロナ禍の今だからこそ響くホリエモンの提言
公開日:2020/7/30
ウイルスとともに暮らす生活はまだまだ続きそうだ。対面で何かをする機会はめっきり減り、音楽ライブなどもスマホで視聴するようになった。情報収集、コミュニケーション、エンタメ体験…あらゆるデジタルシフトが進むWithコロナの時代、私たちはスマホを使いこなさねばならない。
本書『スマホ人生戦略 お金・教養・フォロワー35の行動スキル』(堀江貴文/学研プラス)は、実業家の堀江貴文氏が語るスマホ論。自分の行動・人生を変えるためのスマホの使い方を教えてくれる。コロナ禍にも応用できる提言が盛りだくさんなので、ここではその一端を紹介したい。
「直接会って話せば、信用できる」なんてことはない
コロナ禍で“直接人と会う意味”を考え直した方は多いのではないか。いざテレワークをやってみると、ブレスト、MTG、営業活動など、大抵のことはチャットツールとテレビ会議で事足りることに気づく。友人とのコミュニケーションも、「Zoom飲み」なら顔を見ながら話せる。
また、この生活に慣れると、現実で同じ時間・同じ場所に集まるコストの高さにも目が行く。営業であれば、前後の移動時間や資料の印刷も必要だ。堀江氏は、「スマホで済むような話を、わざわざ会って処理させる人を信用してはいけない」と語る。スマホで済む話は、スマホで済ませればいい。加えて今は、コロナ禍。それでも「直接会ってご説明させてください」と言ってくる人を、本当に信用していいのだろうか。
あなたの思想はスマホで規定されていく
感染対策や給付金などについて、ネットでは毎日のように議論が巻き起こる。学びや行動につながる反面、洪水のように流れる情報に疲れてしまうこともあるだろう。堀江氏は、そんなネットの情報に関して、気を付けてほしいことがあるという。
私たちの思考は、自分が見ているスマホによって規定される。わかりやすい例は、自分の好きな人ばかりフォローしているツイッターや、好みの記事ばかりおすすめされるニュースサイトだろう。自然と自分の考えに近い情報ばかりが集まってしまい、それがマイノリティーだと気づかなかったり、違う考えの人を認められなくなったりしまうことがある。世の中には、今自分がいる場所の外側があることを常に意識していたい。
情報を持つ者だけが「相対的未来」を予測できる
コロナウイルスが終息した後、世界はどう変わっているのか。今、誰もが気になっていることだろう。堀江氏は、よく「未来」の話をする。このビジネスは、今後○○になっていくはずだ――というように。彼に言わせれば、「相対的未来」であれば、適切な情報と思考力があればわかるはずだという。
「相対的未来」とは、既存の情報から仮説を立てることで推測できる未来のこと。たとえば、「世界的にコロナが流行する」ことは事前に予測できない絶対的未来だが、「アフターコロナでどんな商品・サービスが求められるか?」は、スマホで情報収集すればたどり着けるかもしれない、というわけだ。
本書では他にも、スマホでの稼ぎ方や人間関係などについて、堀江氏の刺激的な提言が満載だ。1日数時間触ることもあるスマホ。その使い方は、あなたの思考や行動を大きく変えていく。アフターコロナで活躍するために、今こそスマホの使い方を見直そう。
文=中川凌
(@ryo_nakagawa_7)