ちょこっと仕込み→当日仕上げで料理のストレス激減! ゼロからじゃなく8や7からの即ウマごはん
公開日:2020/7/24
忙しい毎日のごはん作り、「メインだけ作ったら時間切れ…」「副菜や汁物まで手が回らない…」。こんなちょっとしたネガ要素が料理疲れの元になっているんですよね。毎回ゼロからのスタートでは大変すぎ! それが8や7からだったら、気持ちはぐんと軽くなりませんか? 5や3くらいのスタートでも“作る気スイッチ”を押してくれるはず。
仕込みは「漬けるだけ」「ゆでるだけ」など簡単だけどアレンジは自在
『ちょこっと仕込みで即ウマごはん』(堀江ひろ子、ほりえさわこ/主婦の友社)が提案するのが、食材に下味をつけたり、ゆでたりを先にしておく「ちょこっと仕込み」。ほんの少し手をかけておけば、うまみが増し、保存もきいて一石二鳥で、当日食べる前に仕上げるから作りたてのおいしさが味わえるのが“作りおき”にはない魅力です。「ちょこっと仕込み」は、和洋中にアレンジがきくので、特売のかたまり肉や旬のまるごと野菜も、好きな味つけや食べ方で最後まで飽きずに食べ切れるのがうれしいところ。
そんないいことずくめの「ちょこっと仕込み」のワザを教えてくれるのは、三代に渡る料理家一家の堀江ひろ子先生とほりえさわこ先生。堀江家で長年作り続け、改良を重ねてきたとっておきのレシピを惜しげもなく公開しています。
いくら平日にラクをするためとはいえ、仕込みで休日がつぶれてしまうのは避けたいですよね。ご安心ください! そんな当たり前の思いにも、「ちょこっと仕込み」はしっかり寄り添います。本書で紹介されているレシピのほとんどは、仕込みで手を動かす時間はほんの5~10分程度。鍋や電子レンジで加熱している時間は、ほかの家事を同時進行で片づけられます。
豚かたまり肉の「ちょこっと仕込み」の特長は?
1.ド~ンとかたまりのまま、包丁を入れずに調理できる
豚かたまり肉は、かたまりのまま仕込むからこそ、肉の中に濃いうまみが閉じ込められ、食べるときにおいしさが引き出されるのです。実は仕込みビギナーさんに最初におすすめしたいのが豚かたまり肉。
2.煮立てず加熱することで肉がやわらかい!
ステーキ肉を焼くときは強火で焼き付けてうまみを閉じこめますよね。でも豚かたまり肉をゆでたり煮たりするときは、弱火で加熱して煮立たせないのがポイント。ぐらぐら煮立ててしまうと肉の組織がかたくしまってしまうから。こうして仕込んだ豚かたまり肉は、口に入れるとほろほろととろけるようなやわらかさ!
3.料理に合わせて好きなサイズに切れる
食べごたえがほしい煮物には角切り、ソテーなら1cm厚さ、というように料理に合わせた形状やサイズに切って使えるが便利。使う分量だけ切ったら、あとは残しておけるのもいいですね。
豚かたまり肉の「ちょこっと仕込み」例
塩漬け豚
材料(1~2回分)
豚かたまり肉(バラ、肩ロースなど)……約500g✕1本
塩……小さじ2(豚肉の重さの約2%)
作り方
1.塩をすり込む
豚肉はキッチンペーパーで水けをていねいにふきとり、手で塩を全体にすり込む。
2.ラップと袋で包む
ラップですき間なくぴっちり包み、ポリ袋に入れて空気を抜きながら口をしばる。冷蔵庫で2日以上熟成させ、3~4日後が食べごろ。
【保存】冷蔵で1週間、冷凍で3週間(冷凍は塩漬けにして3日おいてから)
塩漬け豚のソテーにアレンジ!
切って焼くだけ! 熟成肉のうまみが味わえます
魚の「ちょこっと仕込み」も便利に使えます!
「ちょこっと仕込み」がお弁当づくりの救世主に!
食材からメニューを逆引きできるインデックスつき
巻末には、食材からレシピを探せるインデックスも掲載。これで冷蔵庫に眠る食材も余すことなく使い切ることができます。本書で紹介している「ちょこっと仕込み」をいくつかマスターしておけば、忙しい毎日の食事づくりがぐんとラクになること間違いなし!