海水がどんどん辛くならないのはなぜ? 塩辛さを決めるのは?/毎日雑学
更新日:2021/1/3
身近なのに意外と知らない身の回りのモノの名前の由来や驚きの事実。オフィスで、家庭でちょっと自慢したくなる、知っておくだけでトクする雑学を、毎日1本お届けします!
この雑学では、海の水の塩辛い味は変わるか変わらないか、またその仕組みについて解説します。
雑学クイズ問題
【海の水の塩辛さは変わる?】
A.一定に保たれている
B.だんだん塩辛くなっている
C.だんだん塩辛くなくなっている
D.時代によってかなり変化している
答えは記事内で解説していますので、ぜひ探しながら読んでみてくださいね!
海水の塩辛い味は一定に保たれている?それとも変わっている?
【海の水は塩辛い!】
今年は特例的な夏が続いていますが、皆さんは海水浴に行ったことがあるでしょうか?
友人、もしくは家族と楽しく海水浴をしていて、つい口の中に海水が…。海水は凄く塩辛い味ですよね。今更言うまでもありませんが、海水には塩が含まれているので、しょっぱく感じます。
しかし、時が経つにつれて、海水がどんどん塩辛くなってきた…なんて話は聞きませんよね?その通り、実は海水の塩辛さは一定に保たれているのです。その理由について迫っていきましょう!
【海水に塩分が含まれる仕組み】
そもそも、なぜ海水には塩分が含まれているかをご存じでしょうか?
それは、海ではなく川に関係があるそうです。川は絶え間なく流れています。あの川の流れが岩から塩分を溶出させて、その塩分を海に流し込んでいるのです。そのため、海水には塩分が含まれていて、しょっぱくなるのですね。
しかし、川が絶え間なく流れ続けるということは、やはり海水はどんどんしょっぱくなっていくのではないのか…そう思う人もいますよね? また、海水は絶え間なく蒸発し続けていますし、蒸発した水分がやがて雲となり、山に雨を降らせ、川となり、また岩の塩分を――という感じでループしている感じがします。実際はどうなのでしょうか?
【なぜ海の塩分は一定なのか?】
海水の塩分はどんどん濃くなっていきそうに思いますが、現実ではここ数億年で塩分量はほぼ一定だったそうです。
では、なぜ海がだんだんと塩辛くならないのでしょうか? それは、ペルシャ湾のような暑い地域にヒントがあるといいます。
ペルシャ湾には塩平原というものがあります。これは文字通りほとんどが塩で覆われている平原のことです。ペルシャ湾のような熱い地域では、大きな干ばつを繰り返し、干ばつが起こった海に日差しが照りつけます。そうすることにより、水分が急速に蒸発し大量の塩分が平原の一部として残されます。
このような仕組みで、海水の塩分量が減るわけですね。川の水が運んでくる塩分はかなり微量であるため、蒸発して塩平原になる量と変わらないそうです。
こうやって海水の塩分は一定に保たれているんですね!
ペルシャ湾の他にも、メキシコ湾沿いの地下にも岩塩が埋もれているそうです。これも、海水が失った塩分をため込んでいるそうです。
世界の沿岸部各地でこのような状況が起きて、塩分が一定に保たれているのです。
それでは雑学クイズの正解発表です、答えはもうお分かりですよね?
雑学クイズ問題解答
雑学クイズ問題の答えは「A.一定に保たれている」でした!
まとめ
海の水の塩分は一定に保たれている。
そもそも海の塩分は、川が岩の塩分を溶出して運んできたものである。
海の水は温かい地域で蒸発することにより、塩分を失う。
川の水が運んでくる塩分については、微量なため、蒸発して塩平原になる量と変わらない。
こうやって、海の塩分は一定に保たれている。
※提供している情報には諸説ある場合があります。ご了承ください。
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