なぜ15・30・45じゃないの!? 謎すぎるテニスのスコアの数え方/毎日雑学
更新日:2021/1/3
身近なのに意外と知らない身の回りのモノの名前の由来や驚きの事実。オフィスで、家庭でちょっと自慢したくなる、知っておくだけでトクする雑学を、毎日1本お届けします!
この雑学では、テニスの点数の数え方がなぜ、15・30・40なのかを解説します。
雑学クイズ問題
【テニスの点数の数え方には何が関係している?】
A.元々40点マッチだったから
B.元々15点が1セットだったから
C.40進法
D.60進法
答えは記事内で解説していますので、ぜひ探しながら読んでみてくださいね!
テニスの点数の数え方がなぜ、15・30・40なのかを解説。
【テニスの変則的な点数の数え方】
最近では、プロテニスプレイヤーの錦織圭選手や大坂なおみ選手の活躍によって、日本でもかなりテニスの認知度があがってきていますよね。この機会にテニスを見始めたという方も多いかと思いますが、1番最初に疑問に思ったことは、その変則的な点数の数え方なのではないでしょうか?
ゼロ点のことをラブと呼び、ポイントするごとに15、30、40という順番で呼ばれていきます。そして、40ポイントの時にポイントを獲得すると、そのゲームを取ったことになります。
他のスポーツと比較してみてもわかると思いますが、最初に15ずつポイントが増えて、30の次は40になるのって凄く不思議ですよね。おそらく、初めてテニス観戦をした人の誰もが、その独特な得点方式に疑問を持ったことでしょう。
この数え方については、1555年にイタリアで出版されていた球戯論という書物にも「この奇妙な数え方は、はるか昔からのものである」と記されています。そのため、数百年前からこの数え方が採用されていて、当時の人ですらこの数え方について不思議に思っていたのです。
【ポイントの数え方は「六分儀」?】
それではさっそくポイントの数え方の由来について解説してきます。
この独特のポイントの数え方の由来はどこにあるのかというと、その答えは「六分儀」にあると考えられています。六分儀とは天体上の二点間または二物体間の角度を測る道具であり、昔は船乗りに愛用されていた道具でした。六分儀では、360度の円を6つに分けたものが1つの単位となっています。
そして、テニスの試合についても昔は6セットマッチで行われていたそうで、全体の6分の1だから1セットは60度ということになりますよね。その4分の1が1ゲームとされていたので、60度の4分の1で15度。
これを15、30、45と数えていたのがポイントの単位に変わっていったそうです。
【結局点数の数え方の由来ってなんなの?】
しかし、15、30、45とするならば、30の次のポイントが40となるのは不自然ですよね?
30の次を40とした理由については諸説ありますが、45を英語でコールする場合に、forty-fiveと長くなるので、fortyと省略してコールするようになったという説が有力だと考えられています。また、六分儀以外にもテニスのカウントの由来は諸説ありますが、当時のヨーロッパでは60進法が一般的だったことが一般的であったことも影響しているそうです。
例えば、時計などは一周が60分であり、当時のヨーロッパの中心である修道院の生活でも、15分単位で祈りや読書、掃除などのスケジュールが決められていたのです。更に言えば、貨幣の単位も60進法が採用されていたため、テニスのカウントが60進法だったとしても自然ですよね。
また、ゼロをラブというのは、ゼロに似た形の卵がフランス語でレフと発音し、これがなまった結果ラブになったという説があります。
また、ラブには、何もない、という意味があったからとも言われていますが、これについてもはっきりとした由来は存在していないそうです。
それでは雑学クイズの正解発表です、答えはもうお分かりですよね?
雑学クイズ問題解答
雑学クイズ問題の答えは「D.60進法」でした!
まとめ
テニスのポイントの数え方は、星の観測道具である六分儀が由来となっている。
当時のヨーロッパは60進法が一般的だったため、テニスも影響を受けたと考えられる。
また、ゼロをラブというのは、ゼロに似た形の卵が、フランス語でレフと発音し、これがなまった結果ラブになったという説がある。
他にも、ラブには、何もない、という意味があったからとも言われている。
しかし、はっきりとした由来についてはわかっていない。
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