1年で20kgやせた管理栄養士が提案! 脂肪を燃やすオイルを味方に2週間マネするだけの「ケトンアダプト食事法」

健康・美容

公開日:2020/8/19

麻生れいみ式 ケトンアダプト食事法
『麻生れいみ式 ケトンアダプト食事法』(麻生れいみ/主婦の友インフォス)

 体重は減ったけど疲れやすくなった、おなか周りがぶよぶよのまま、食べていないのにやせない…。どれもダイエットで陥りやすい落とし穴だ。私も以前糖質オフダイエットに挑戦してみたことがあるが、最初はおもしろいくらいに落ちていた体重がある時から横ばいになり、なんだ最初だけか~とそそくさと断念してしまった。

 そんなダイエットの悩みを“オイル”が解消してくれる、という画期的な本が話題となっている。『麻生れいみ式 ケトンアダプト食事法』(麻生れいみ/主婦の友インフォス)は私のようにこれまでのダイエットに限界を感じている人にこそ手に取ってほしい1冊だ。

“質のいい”オイルは脂肪をガンガン燃やしてくれる

「ケトンアダプト食事法」とは、いつもの食事に質のいいオイルを取り入れて脂肪を燃焼させる食事法のこと。すでに欧米では認知度が高まっており、最近ではアスリートの間でも注目されているという。

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 でもなんでカロリーの高いオイルを摂って、脂肪が燃えるのだろうか? そのカギを握るのが、体内にあるケトン体。脂質を原料とする“ケトン体回路”のスイッチがオンになると脂肪を燃焼し、肌のツヤもよくなるという。

 ここで重要なのが、どんなオイルをとるかということ。本書ではイケメンに例えて5つのオイルが紹介されている。

 積極的に付き合いたいのは「中鎖脂肪酸」くん。体内でケトン体を作り出し、強力な抗酸化作用&ダイエット効果もあるというルックス・性格・頭脳のすべてを満たす本命彼氏だ。今話題のMCTオイルやココナッツオイルがこれにあてはまる。

麻生れいみ式 ケトンアダプト食事法 p.41

 友達としてキープしておきたいのは、亜麻仁油やえごま油に含まれる優秀な「オメガ3系脂肪酸」くんや、ポリフェノールが豊富なオリーブオイルなどに含まれる自然派男子「オメガ9系脂肪酸」くん。一方、マーガリンや揚げ物に多い危険な詐欺師「トランス脂肪酸」くんは、できるだけ関わりたくないヤバいやつだ。いろいろあってややこしいオイルも、こんな風にイケメンに変換するとなかなか覚えやすい。

ボリューム満点の食生活を2週間続けて、健康的にやせる!

 オイルの種類を覚えたら、次はいよいよ実践だ。「ケトンアダプト食事法」にごはん、パン、麺などの“主食”はほとんど登場しない。なぜならせっかくオイルにこだわっても、糖質を摂っていると脂肪を燃焼させる“ケトン体回路”のスイッチがオンにならないからだ。

 糖質好きの私にはちょっとツライかも…と思ったが、その代わりに肉や魚、大豆などおかずはたっぷり食べてOK。脂質とたんぱく質が中心の食生活を2週間続けた先に、理想の“やせ体質”が待っていると考えれば頑張れそうだ。

 本書の後半にはオリジナルレシピも掲載。気になったメニューを少しご紹介しよう。

 実践中、繰り返し作りたいのがブロッコリースプラウトやアーモンド、アボカドなどのスーパーフードがたっぷり入った「MCTパワーサラダ」。MCTオイルと亜麻仁油で作るドレッシングで和えるだけの簡単レシピだ。

麻生れいみ式 ケトンアダプト食事法 p.96-97

「高野豆腐のサンドイッチ」はゆで卵とスモークサーモンを高野豆腐で挟んだ糖質ゼロのサンドイッチ。高野豆腐はバターを溶かしたフライパンでこんがりと焼くので、香ばしい食感も楽しめそう。

麻生れいみ式 ケトンアダプト食事法 p.124

 本書にはレシピのほかに2週間分の献立と買い出しリストも紹介されているので、本書の通りにマネすることから始めてみるのもおすすめだ。

 脂肪は落ちるのに筋肉は落ちない、持久力がつく、心身ともにパフォーマンスが向上する、とメリットが満載の「ケトンアダプト食事法」。“健康的な美ボディ”を手に入れるために、まずは2週間チャレンジしてみては?

文=齋藤久美子

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