「全治1カ月の重体」は存在しない!? 重体・重傷・軽傷の違いを解説/毎日雑学

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更新日:2021/1/3

「全治1カ月の重体」はない!? 重体と重傷と軽傷の違いを解説/毎日雑学

 身近なのに意外と知らない身の回りのモノの名前の由来や驚きの事実。オフィスで、家庭でちょっと自慢したくなる、知っておくだけでトクする雑学を、毎日1本お届けします!

 この雑学では、「重体」と「重傷」と「軽傷」の違いについて解説します。

雑学クイズ問題

【ケガの種類の表現として誤ってるものはどれ?】

 A.入院の必要のない軽傷

 B.意識不明の重体

 C.全治1カ月以上の重傷

 D.全治3カ月の重体

 答えは記事内で解説していますので、ぜひ探しながら読んでみてくださいね!

意外と簡単?重体と重傷と軽傷の違いとは!?

【意外と知られていないケガの種類】

 皆さんは「重体」と「重傷」と「軽傷」の違いについて説明することができますか?普段からニュースなどでよく聞くワードですが、意外と説明できないものですよね。

 ニュースなどでは「○○で事故があり、重体が1名、重傷が3名でした」といった報道があります。このようなニュースを見ると、「重体と重傷の違いって?」と考えてしまうこともあるのではないでしょうか。ケガの程度の違いによって使い分けてることは想像できますが、ちょっと曖昧でわかりづらいですよね・・・

 今回はそんな「重体」と「重傷」と「軽傷」の違いについて、明確に解説します。この雑学を読んで「なるほど!」と思ってもらえるようにわかりやすくひとつひとつの違いを見ていきましょう。

【重体とは?】

 ケガの程度として一番重たい症状が「重体」です。使い方としては「意識不明の重体」のような呼び方をします。このような表現からもわかる通り、重体は「脳や内臓などに大きな損傷があり、生死に関わる症状」であることがわかります。

 重体は生命の危機状態にあることから「全治2カ月の重体」のような表現では使われません。重体というワードが報道された場合は、とても大きなケガだったという事になります。

【重傷とは?】

 続いては、「重傷」について解説しましょう。重傷は重体と違って、命に別状がない状態を指し、重たいケガをした場合に使われる言葉です。

 具体的には、全治30日以上をかけて治すケガの事を重傷と表現します。そのため、ニュースなどでは「全治2カ月の重傷」など、ケガを治すためにかかる日数もあわせて報道されることが多いです。したがって、「全治2カ月の軽傷」という表現は存在しないことになります。

【軽傷とは?】

 続いては「軽傷」についてです。軽傷はケガの程度が入院加療を必要しない状態を指します。漢字からもわかる通り、ケガの程度としては一番軽いものとなります。

「全治1ヶ月の重体」はない!? 重体と重傷と軽傷の違いを解説/毎日雑学

 ここで、疑問が一つ浮かびます。「入院が必要で、全治が30日以内のケガはどうなるの?」という疑問です。

【重傷でも軽傷でもないものは中傷】

 あまり耳馴染みのない言葉かもしれませんが、「中傷」という言葉があります。中傷とは「重傷または軽傷以外のケガ」の事を指します。

 ニュースで使われない理由としては、重傷と軽傷については漢字でケガの程度が想像できますが、中傷は意味合いが曖昧になってしまうからだと推察されます。

 それでは雑学クイズの正解発表です、答えはもうお分かりですよね?

雑学クイズ問題解答

 雑学クイズ問題の答えは「D.全治3カ月の重体」でした!

 

まとめ

 重体は「脳や内臓などに大きな損傷があり、生命の危機がある状態」を指す言葉である。

 重傷は「命に別状がない状態で全治30日以上のケガ」である。

 軽傷は「入院加療の必要のないケガ」である。

 中傷は「重傷でも軽傷でもないケガ」である。

※提供している情報には諸説ある場合があります。ご了承ください。

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