CDの「音楽用」と「データ用」、実はどっちでも使えるって本当?/毎日雑学
更新日:2021/1/3
身近なのに意外と知らない身の回りのモノの名前の由来や驚きの事実。オフィスで、家庭でちょっと自慢したくなる、知っておくだけでトクする雑学を、毎日1本お届けします!
この雑学では、CD-Rの音楽用とデータ用の違いについて解説します。
雑学クイズ問題
【CD-Rの音楽用とデータ用の違いは何?】
A.それぞれの用途でしか書き込めない
B.著作権の関係
C.容量の大きさ
D.違いはない
答えは記事内で解説していますので、ぜひ探しながら読んでみてくださいね!
そもそもCDって種類多くて良く分からない!
【CDの種類について】
日常生活を送っていると様々な場面でCDを目にしますよね。CDと聞くと一般的には音楽を聴くための物を想像するかと思いますが、その他にも写真などのデータを入れることができたり、はたまたプリンタなどのパソコンに接続する機器を買った際にはインストールディスクがついてきたりします。
先日、筆者も一眼レフのカメラを購入した時にCDが3枚もついてきて何に使うのかと思ったら、その中の1枚に「カメラ使用説明書」というものがありました。説明書までもがデータとしてCDに入っているんですね。
さてこれまでCDを使う側のお話を少ししましたが、実際に自分がデータなどを書き込むためにCDが必要となり、いざお店に買いに行くと何種類があって困ってしまった事はありませんか? そんな方のために、まずはじめにCDの種類について解説していきましょう。
【CD-R】
CD-RのRは「Recordable」の略で、「記録可能な」という意味です。その名の通り、データを書き込んで記録することができます。
しかし一度書き込んだデータは消去したり書き換えたりすることが出来ないのが特徴です。書き込んだら一度っきりなので、間違えてしまうとカラス除けくらいにしか使えないかもしれません…。
用途としては、書き換えられてはいけない仕事の資料を渡すためだったり、値段が安いので多くの人にデータを渡したい時などに使うと便利です。
【CD-RW】
RWは「ReWritable」の略で、「書き換え可能な」という意味です。CD-Rと大きく違うのはまさに「書き換えができる」という点です。一度書き込んだデータを、消去したり書き換えたりすることが可能です。
CD-RWの劣化具合にもよりますが、1000回以上の書き換えが可能だといいます。
用途としては、音楽データを書き込み飽きたら別の音楽を入れ直すといったことにも使えます。ただ音楽プレーヤーによってはCD-RWに対応していない機種もあるので、音楽データを入れる際はプレーヤーを一度確認してみた方が良いでしょう。
【CD-ROM】
ROMは「Read Only Memory」の略で、「読み出し専用メモリ」という意味です。これだけだとちょっと意味が分からないかもしれませんね。
CD-ROMは、CD-RやRWと違い一般家庭で書き込む用途では使いません。ではどこで使われているのかというと、工場でプレスされた商品としてのCDがこれにあたります。
例えば、アーティストの出しているCDであったり、アプリケーションソフトのCDなどですね。皆さんのパソコンなどで編集はできず読み込む目的しか持たないので、「読み出し専用メモリ」となります。
【音楽用とデータ用の違いは?】
さて自宅でデータを書き込むためにはCD-RとCD-RWの2種類ある事が分かりました。では、いざお店に買いに行った時にもう一つ悩んでしまうのが「音楽用」と「データ用」の違いです。
「音楽用って書いてあるくらいだから、音楽以外は書き込めないんじゃ…。」と思うかもしれませんが、ご安心ください。実は音楽用でもデータを書き込むことができ、データ用でも音楽を書き込むことが出来るんです。
では、一体何が違うのかと言うと、音楽の著作権に関わる問題があります。
例えば自分で買ったCDをコピーしたい、という時に実は「私的録音補償金」というものが発生します。これは私的利用の場合でもデジタル方式で録音する場合に発生する補償金で、著作権権利者への利益還元を図る為のものです。その私的録音補償金をあらかじめ含ませた料金で販売しているのが「音楽用」です。なので、データ用に比べ少し割高になります。
またその他の違いとしては、CDを録音するためのCDレコーダーという機械では音楽用とデータ用のCDを見分ける事が出来るので音楽用のCDにしか書き込むことが出来なかったり、音楽用の方が音質が良かったりなど、細かい違いもあります。
それでは雑学クイズの正解発表です、答えはもうお分かりですよね?
雑学クイズ問題解答
雑学クイズ問題の答えは「B.著作権の関係」でした!
まとめ
CDにはCD-R、CD-RW、CD-ROMと用途によって種類が分かれている。
自宅で書き込む為のCDには「音楽用」と「データ用」があり、その違いは音楽の著作権に関わるもので、実際にはどちらの用途でも使うことが出来る。
音楽を書き込むときは「音楽用」を使った方が良い。
※提供している情報には諸説ある場合があります。ご了承ください。
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