ヌーハラ上等? 麺類には音を立ててすするべき理由があった/毎日雑学
更新日:2021/1/3
身近なのに意外と知らない身の回りのモノの名前の由来や驚きの事実。オフィスで、家庭でちょっと自慢したくなる、知っておくだけでトクする雑学を、毎日1本お届けします!
この雑学では、麺類を音をたててすすって食べる事の効果と、音を立てて食べることによる外国人の反応について解説します。
雑学クイズ問題
【麺類をすすって食べることにより得られる効果で、間違っているものは?】
A.カロリー摂取を抑える
B.汁が麺類に絡む
C.火傷を防ぐ
D.香りが広がる
答えは記事内で解説していますので、ぜひ探しながら読んでみてくださいね!
麺類は音を立ててすする方が美味しくなる!?
ラーメンやそば、うどんやそうめん、日本には美味しい麺類がたくさんあります。家での調理も簡単な物が多いため、夏の暑い時から冬の寒い時まで大活躍するのが麺類です。
そして、日本人が麺類を食べる時に特徴的なのが「すする時の音」です。落語などでも麺類をすする時の音を細かく再現するように、これは「日本の文化」といっても良いでしょう。
ところで、皆さんは普段から麺類を食べる時に、音を立ててすすって食べていますか? 日本人にとっては当たり前の文化であっても、受け入れられない外国人はたくさんいるようで、「ヌーハラ」という言葉も誕生しました。
しかし、実は麺類は音を立てて食べた方が、より美味しく食べられるのです!
今回は、外国人がなぜすする音を嫌がるのか、そして、すすって食べることによる効果を解説します。
【外国人を不快にさせる「ヌーハラ」とは?】
まずは「ヌーハラ」という言葉について解説しましょう。「ヌーハラ」とは「ヌードル・ハラスメント」の略で、「麺類をすする音で嫌な気持ちにすること(させること)」といった意味です。
特に外国人にとっては麺類を音を立ててすするという文化がないため、「マナー違反」「汚い食べ方」と感じる人が多いようです。また、外国では料理を食べる時に「すする」という習慣があまりないため、「すすることができない」という人も多いそうです。
日本人においても、食べる時に「クチャクチャ」と口を開けて咀嚼する「クチャラー」を嫌がる人は多くいます。もしかすると、外国人にとっては「麺を音を立ててすする=クチャラー」のように感じているのかもしれません。
日本人にも「麺をすする音が苦手」という人が一定数いるため、場所によっては注意が必要なのかもしれません。しかし、先ほど書いたとおり、実は麺は音を立ててすする方が、より美味しく食べる“秘密”があるそうです。
【麺類を音を立ててすする事による効果とは?】
続いては「麺類を音をたててすする事による効果」について、解説していきましょう。
●麺に汁がよく絡む
麺はすすって食べる方が、汁が麺によく絡み美味しく食べられるといいます。果たして本当に事実なのでしょうか?
麺とスープの量が全く同じラーメンを2食用意し、音を立ててすする食べ方と、無音で食べることを比較する検証が某テレビ番組で行われました。結果として残ったスープの量は、無音で食べる方が263g、音を立ててする食べ方が237gでした!
筆者も検証結果に驚きましたが、音を立ててすすった方が汁が麺によく絡むことが実験でも証明されているんですね。
●香りが広がる
そばなどを食べる時によくわかるのが、「香りが広がる」という効果です。麺の中でもそばはとても良い香りがするので、香りまで味わって食べたいですよね。
音を立てるということは、麺と一緒に空気も吸うことになります。食べる時に空気を一緒に吸うことによって、鼻から香りが抜けて、より香りが広がって美味しく感じるわけですね。
●火傷を防止する
実は、火傷を防止するという効果もあるそうです。
音を立ててすすることにより、空気も一緒に吸うということは先ほどわかりました。熱い麺と一緒に冷えた外気を同時に口の中に入れることにより、火傷を防止する事ができるのです。
食べ物が熱すぎると味がよくわからないですし、程よい熱さで食べることにより、火傷を防ぎ、より美味しく食べられるというわけです。
それでは雑学クイズの正解発表です、答えはもうお分かりですよね?
雑学クイズ問題解答
雑学クイズ問題の答えは「A.カロリー摂取を抑える」でした!
まとめ
「ヌーハラ」とは「ヌードルハラスメント」の略で「麺をすする音で他人を不快にすること」である。
特に外国人には「麺をすすって食べる」という文化がないため不快に感じる人が多く、「すする」ことができない人も多い。
しかし、麺を音を立ててすする事により「汁が麺に絡む」「香りが広がる」「火傷防止」などの効果があり、より美味しく食べられる。
※提供している情報には諸説ある場合があります。ご了承ください。
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