野菜味じゃないよね!? お菓子の「サラダ味」って結局何味?/毎日雑学
更新日:2021/1/3
身近なのに意外と知らない身の回りのモノの名前の由来や驚きの事実。オフィスで、家庭でちょっと自慢したくなる、知っておくだけでトクする雑学を、毎日1本お届けします!
この雑学では、お菓子によくあるサラダ味の意味と由来について解説します!
雑学クイズ問題
【サラダ味の由来や意味とは?結局は何の味のことなの?】
A.しょうゆ
B.ドレッシング
C.サラダ油
D.塩
答えは記事内で解説していますので、ぜひ探しながら読んでみてくださいね!
結局、サラダ味とは何味?
サラダ味のお菓子を一度は食べたことがあるのではないでしょうか? 正直、どんな味がしますか?
例外なくサラダの野菜味ではなくしょっぱい味がしますよね。そもそも、サラダ味という表現もかなり抽象的です。サラダと言っても、色々な種類のサラダがありますし、ドレッシングによって、味も様々に変わります。
それでは、サラダ味とは一体何なのか? というポイントにせまっていきましょう。
【サラダ味の意味や由来とは?】
実は、皆さんも実感しているとおり、サラダの味がするからサラダ味と名前がつけられたわけではないそうです。その味の由来とは……サラダ油味のことなのです!
サラダ味という名称はサラダ油を使って作られていることが由来で、味付けは塩ベースで行われているそうです。
たとえば、カルビーのじゃがりこ、グリコのプリッツや他のせんべい類についても、一部の例外を除いてサラダ油で作られ塩で味付けされていたのです。
さて、一部の例外と書きましたが、実は本当に「サラダ味」だったというお菓子が存在するのです。
【うまい棒のやさいサラダ味】
うまい棒のやさいサラダ味については、当初はやさいジュースの味がしたそうです。もちろんのこと、食べたら野菜そのものの味がして、ちょっと渋い味がしたそうです。
ちょっと興味は湧きますが、やさいジュースそのままの味ではやはり渋すぎるだろうということで、その後試行錯誤が繰り返されて、甘いやさいジュースがベースの食べやすい味を目指すこととなりました。味の改良の段階で、サラダ油も使われているそうです。
【サラダ味の歴史】
そもそも、最初のこのサラダ味を採用したのはどこのメーカーなのでしょうか? 聞き慣れていますが、なかなか思いつかないようなネーミングですよね!
このサラダ味を最初に採用したのは、柿の種やハッピターンで有名な亀田製菓です。最初のサラダ味のお菓子は、ソフトサラダと呼ばれるサラダ味のせんべいでした。製造方法は今と変わらず、サラダ油をからめて、塩で味付けをするというものでした。
そのまま塩味としても良かったのですが、サラダ油がまだ高価なものだった1960年代だったため、「塩味」とするよりも「サラダ味」とした方がおしゃれで高級感が出るとのねらいで、サラダ味というネーミングとなりました。
高級感を売りにする戦略は見事に的中し、しょうゆ味のせんべいに比べて売上も伸び、スナック菓子の定番の味として親しまれるようになりました。
【そもそもサラダとは?】
ここまではサラダ味について触れてきましたが、そもそもサラダの語源は何なのでしょうか?
サラダは英語でSALADと書きます。元はラテン語のSAL=塩が由来となっています。昔は、野菜に塩をかけて食べていたことからサラダという言葉ができました。塩で野菜を食べるからサラダ…という意味だったんですね。
そういう意味では、サラダ油を使って塩で味付けしたお菓子を、サラダ味と呼ぶのも頷けます。
それでは雑学クイズの正解発表です、答えはもうお分かりですよね?
雑学クイズ問題解答
雑学クイズ問題の答えは「C.サラダ油」でした!
まとめ
お菓子のサラダ味は、サラダの味がするからサラダ味ではなく、サラダ油をからめたお菓子を塩で味付けしたことから由来している。
サラダ味のお菓子の開発当初、サラダ油が高級だったことと、おしゃれであったことから、新しいお菓子として開発された。
高級感を売りにする戦略は見事に的中し、スナック菓子の定番の味として親しまれるようになった。
そもそもサラダとは、野菜を塩で味付けしたことが語源となっているため、お菓子のサラダ味についても通じる点がある。
※提供している情報には諸説ある場合があります。ご了承ください。
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