ダイエット×免疫力UP! おトク食材「キャベツ」で健康になる美味しいレシピ【作ってみた】

暮らし

公開日:2020/8/23

『医者が実践! 勝手に5kgやせる病気にならないキャベツ健康レシピ』(石原新菜/宝島社)

 節約食材としても登場することが多い「キャベツ」。淡泊でクセがなく、和洋中とさまざまな料理に使えてお財布にも優しいので、スーパーで安い時にとりあえず買っておこうという人も多いはず。さらにカロリーが低く食物繊維も豊富で、まさにいいこと尽くしの食材だ。そんなキャベツを日常的に食べて健康に痩せよう! という『医者が実践! 勝手に5kgやせる病気にならないキャベツ健康レシピ』(石原新菜/宝島社)を手に取った。
 
 本書は、テレビ番組などで活躍し著作も多数ある、漢方療法や食事療法を得意とするイシハラクリニック副院長・石原新菜さんの健康書。帯には「運動ゼロでもするっとやせる!」とあり、まさに酷暑と新型コロナウイルスの影響で外出や運動がしづらい今の時期にぴったり。しかもキャベツには食物繊維のほか、疲労回復や美肌効果が期待できるビタミンCやイソチオシアネートという抗がん効果のある成分、胃腸が丈夫になるキャベジンなど、思った以上にうれしい栄養素が豊富に含まれているそう。
 
 このキャベツを使ったダイエット法は、基本的に1日100gのキャベツを継続して食べるというシンプルなもの。100gはだいたい大きな葉2枚程度なので、これなら無理なく続けられそうだ。しかし、キャベツの唯一の欠点を挙げるとすれば、1枚1枚はがして洗って切るのが面倒…ということ。数日だけならまだしも、続けていくことを考えるとこの手間は省けるものなら省きたい。
 
 そこでこの本では、まとめて切って漬け物にしておくことを提案している。塩や酢に漬けておけば、そのまま置いておくより場所も取らず一石二鳥! 早速筆者も実践してみた。

「基本の酢キャベツ」(本書46~47ページ)


 まずは「基本の酢キャベツ」。作り方は、切ったキャベツと赤唐辛子を保存容器や袋に入れ、酢を注いで半日~1日置くだけ。切り方は千切りや細切り、ざく切りなど何でもOK。酢は穀物酢か純米酢がオススメとのこと。

 実は酢キャベツは以前から気になっていたのだが、酸味が強すぎるのでは…と踏み出せずにいたものの1つ。しかし実際に作ってみると、キャベツの甘味で酸味が和らぐので、程よい味わい! 砂糖を加えなくてもびっくりするくらい食べやすい。これならいつもの食事に無理なくプラスできそう。

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「基本の塩もみキャベツ」(本書54~55ページ)


 続いて、「基本の塩もみキャベツ」。保存袋に切ったキャベツと塩を入れて揉み込み、密封してしんなりするまで置けば完成。こちらも切り方は好みの切り方でOK。ちなみに2~3日置くと、発酵し酸味が出て乳酸発酵キャベツになる。

 このまま食べてももちろんおいしいが、炒めものやお好み焼き、パスタなど料理に使う食材としても非常に便利。火の通りが早く無駄な水分も出ないので、料理のレベルを簡単に上げることができる。できあがったらジップロックなどの容器に移しておくと、袋が破ける心配もなく安心だ。

 本書には、作った塩もみキャベツや酢キャベツをおいしく無理なく食べられるよう、アレンジレシピも多数掲載されている。今回はその中から、「酢キャベツたっぷり焼きギョーザ」にチャレンジしてみた。

「酢キャベツたっぷり焼きギョーザ」(本書76~77ページ)


 作り方は、酢キャベツ、豚ひき肉、おろし生姜、おろしにんにく、オイスターソース、塩コショウをしっかりと混ぜ、餃子の皮に包んで焼くだけ。酢キャベツはみじん切りにすると包みやすい。タレはキャベツを漬けていた酢に黒コショウを加えたもの。

 酸味が気になるかな? と思ったが、元々酢醤油やポン酢をつけて食べることが多い料理なのでまったく気にならず、オイスターソースで味付けしてあるのでうまみもしっかり。タレもさっぱりとしていて、まさに今、この暑い季節にぴったり! 餃子で、キャベツだけでなく酢までたっぷり摂れるというのはうれしいところ。

 この『医者が実践! 勝手に5kgやせる病気にならないキャベツ健康レシピ』には、紹介したレシピを含め合計66レシピも掲載されている。酢キャベツだけでも黒酢やりんご酢、マリネ酢でおいしく作る方法などさまざまなバリエーションが紹介されているので、きっと好みの味が見つかるはず。さて、次はどれを試そうかな?

調理、文=水音(月乃雫)